私の故郷

大辞林によると、故郷とは

 生まれ育った土地という意味の他に、かつて住んだり訪れたりしたことのある土地や精神的な拠り所という意味もあるらしい。

 私は生まれも育ちも埼玉だけれど、父方のルーツは鹿児島にある。
元々旅が好きで、学生時代に一人で長距離バスに乗り九州を旅したこともある。
自転車に関わる仕事を始めてから、日本全国、北海道から鹿児島まで日本各地を伺う機会に恵まれた。特に九州とは縁が多く、幾度となく伺っている。

九州は福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、鹿児島を訪れたことがあり、自転車仲間も多くいる。九州には朗らかで親切な人が多い。私は九州に行くたびに心温まる思いをさせていただいている。九州は私にとって故郷だ。

人との繋がりが増えるにつれ、ここ数年の九州の災害の多さに心を痛めている。
今回の台風は九州をかすめる進路なのに、大きな渦からはじけた雲の端が関東でも断続的に雨を降らせている。
台風の端をつかんで平たく伸ばして、日本全国にふわっとかけて、しとしと秋雨を降らせて済ませられたらいいのに。

また仲間と一緒に九州の地を走れることを願って。

九州の皆さん、どうぞご無事で。