BEYOOOOONDS《NEO BEYO》レポ
BEYOOOOONDSの2023年春ツアー《NEO BEYO》は3公演見ました。
4/30仙台サンプラザ
5/15武道館
5/27トークネットホール仙台
今回のツアー、3公演を見て感じたのは「進化と成長」でした。
これまでのBEYOOOOONDS
昨年の春ツアー《どんと来い》は非常に完成度の高い内容で、そのパッケージング力の高さはコンサートというよりも演劇に近いものだったと、いま振り返ってみると感じます。
コロナ禍・声出し禁止の状況でベストな内容でしたし、あの状況でしかなし得ない内容だったと思います。そしてその後の夏ツアー《もういっちょ》も秋ツアー《天高くビヨ燃ゆる秋》も、その延長線上だったように感じます。
そしてJuice=Juiceとの《TWO OF US》を経て今回のNEO BEYOはどうだったのか。
4/30 仙台サンプラザホール
NEO BEYO、4/30の時点ではこれまでのツアーと同じく声出し禁止だったにも関わらず、その根幹はガラッと変わっていました。
公演の前半で行われるみいももコンビのトークボックスとサンプラーを使ったリアルタイムなプレイ、これが信じられないくらい良かった!感動が止まらなかった。そう、私が知っている「ライブ」そのもの、ドキドキやワクワクがそこにありました。それ以外にも既存楽曲のRemixや再解釈、すべてがピタッとハマった90分でした。
その時にふせったーに書いたテキストを転載しておきます
最年少コンビが変化の中心にいるの、スゴイな!
5/15 日本武道館
ビヨにとっての2度目の武道館。
《NEO BEYO at BUDOOOOOKAN!!!!!!!!!!!!》のタイトルの通り通常のNEO BEYO公演の内容をボリュームアップさせた公演なんですが、大きな違いが「着席ではなく一般席は立ち上がってOK、そして声出し解禁!」
BEYOOOOONDSはこの武道館公演の前に3つの外部イベントで声出しが解禁されていました。
2/19 52OSAKA@大阪城ホール
3/1 dot yell fes 2周年SP@KT Zepp Yokohama
4/16 静岡アイドルフェスティバル(しず恋)@つま恋リゾート 彩の郷
ビヨはコロナ禍前にリリースしたのは1stシングルと1stアルバムのみ。そのためコロナ禍突入以降にリリースされた多数の楽曲がコール未定のままでした。
声出しが解禁された3つの外部イベント、ここで盛り上がったのはやはりコロナ禍前にリリースしていた楽曲で、コールがある程度決まっているもの、特に「ニッポンノD・N・A!」は各イベントでトップクラスの盛り上がりだったと思います。
コロナ禍以降に発表された楽曲には一応それなりのコールが入っていましたが、やはりちょっと盛り上がりやまとまりに欠ける感じでした。
し・か・も!
全ビヨヲタが待ち望んでいる「ビタミンME」のコール解禁がここまでされていませんでした。52OSAKAでされなかった時点で「あっ、自分たちの公演まで取っておくつもりか!」と察しました。やはりその後のフェスでも披露されず、NEO BEYO前半戦ではセトリに組み込まれていたけど声出しNG。
それが満を持して武道館公演で解禁になると。こんなの盛り上がらないわけがない!もしかしたら「み゛ぃみ゛〜〜!!」と叫んだ後、自分はもう号泣して立ち上がれないんじゃないか?と思っていました。
《実際どうだったか》
楽しかった。最高だった。通常のNEO BEYOをブーストさせた、本当に楽しいステージを目撃しました。
着席ではなく立ち上がることができること、声を出せること。そしてそれ以上に心を揺さぶられたのが「清野桃々姫がダンスに参加していること」でした。
ももひはツアーが始まる前に手術を受けた関係でダンスに参加できない状況でした。DJブースに常駐になったので演出的に大きな影響は無かったかもしれません。が、歌唱面ではやはり我々が知っている「絶好調のももひ」と比べたらあと一歩のところで力が入り切らない。「本人も悔しいだろうな…」と思ってました。
それが武道館からフルパワーでの歌唱に!
この日、我々は「完全体のNEO BEYO」を目撃したことになります。
当日の自分の感想ツイートを見て楽しかった場面を思い返して反芻しています。本当に良い経験でした。
ただ、楽しかった…なのにどこか冷静で、どこか物足りなさを感じていて満足しきれていない自分も居ました。2階席、自分の周りにはコールを入れている人がそれほど多くなく、コールが空間を満たすというよりは空間に吸い込まれていくような感じでした。ま、今回が単独公演での声出し解禁でしたし、今後時間をかけて解決していく部分かと思います。
そうそう、例の「スッ」は反応出来ませんでした。
(ビジョンに)「スッ」
??マジで!?? フワァァァァァ → ペッ
って感じでした。
5/27 トークネットホール仙台
春ツアーの追加公演として発表された大阪公演を除けば千秋楽の仙台、ということでだいぶ濃い目のビヨヲタの皆さんが集結。そして事前にチケットが「着席指定」として販売されていた関係で「着席声出しあり」というレアな状況。
この日の席は前の方だったんですが、後方から聞こえてくるコールの大きさが異常なテンションでした。そして武道館と比べてもコールの練度が上がっているのがわかる。コールが現場で育っていくのを感じた一日でした。
それにつられてかメンバーのテンションも高く、かなり充実した公演だったように感じました。
感想
冒頭で今回のツアーで感じたのは「進化と成長」だと書きました。
「進化」
これまでのビヨのパフォーマンスに関しては、これまでの「あらかじめ決められた内容を正しく再現していくコンサート」から「リアルタイム性の高いライブ」へと変わりつつあります。
また、前回の武道館以降、ビヨを表現する際の代名詞が「寸劇」「コミカル」から「多幸感」「みんなを応援するアイドル」へと変わりつつあります。その辺もまた進化と言ってもいいかもしれません。
「成長」
一つには「ビヨメンの成長」。シンプルに「最年少のみいももが高校を卒業した」ことでもあり、全員にスキルアップが見られたことでもあり。
もう一つは「ビヨヲタの成長」。今回のツアーの中でレギュレーションが着席声出し禁止からスタンディングでのコール有りへと変化するしたことで観客側の一体感もどんどん高まっているように感じます。
これまでもBEYOOOOONDSは声出し禁止の中でもカスタネットを使ったコールアンドレスポンスなどがありましたが、やはり声出し解禁後はレスポンスがもっとダイレクト。ステージ上との相乗効果が半端ないです。
さらに
今回のツアーで私がもう一つ感じていたことを、ラジオ番組「BEYOOOOONDSのDOYOOOOOB!」に出演したOCHA NORMA 石栗奏美が非常に的確に表現しています。
そう、1回目の「どんと来いBE HAPPY」で感じた感動と今回の「NEO BEYO」で感じた感動は別の種類のものでした。涙の種類が違った。個人的には「演劇的・映画的などんと来い」「ライブ・エンターテインメントに寄ったNEO BEYO」という違いなんだろうと思っています。
そういえば、NEO BEYOではユニット曲が出てきませんでした。いつの日にか「3組のユニットの合同ツアー」形式の全国ツアーとか、あったら良いですね。
延長戦 6/9 「さよなら中野サンプラザ音楽祭」
自分の中で完結したハズのNEO BEYO、まさかもう1度見れるとは。
予想は色々したんですが、中身を開けてみたらNEO BEYO+アンコール3曲「きのたけ」「D・N・A!」「オンリーロンリー」でした。
そうか、NEO BEYOってDNAやってなかったのか・・忘れてたというか、DNA抜きでもあの盛り上がり方だったのか。
この日は本当に、ただひたすら楽しかったです。良いライブでした。なんだろ、パーティー感を感じます。多幸感というよりもパーティー感。うん、楽しかった。
あの時ビヨにハマっていなかったら、自分は中野サンプラザに来ることは一生無かったんだろうな。
NEO BEYO自体は終わりました。しかし、既に発表されている通り、夏ツアーのタイトルは
「NEO BEYO」ENCORE
ベーシックな部分は同じだと思います。どこがどう変わるのか非常に楽しみです。
BEYOOOOONDSが出演するフェスもいくつか見に行く予定です。今年も暑い夏を過ごすことになるのか(夏が苦手なヲタク)
長文をお読みいただきありがとうございました。「伸びしろ」でも聞いて心を整えて下さい。