改めて太山寺珈琲焙煎室の『強み』を実感してます。
晴れて復帰後2回目の投稿。
いやいや、いきなり間が空いてるやないか。と突っ込まれそうですが、いろいろあったんです。としか言いようがございません。
いいことも悪いことも、重なる時にいろいろ重なる。今回は悪いことが同時多発的に起き、(曲がりなりにも)お店の代表である僕が、その対応に追われておりました。
悪いことの一つの例が、妻の骨折入院。なんと今年2回目。妻には安静にしてもらい、ゆっくり快方に向けて養生してもらいたいなと思ってます。
が、そうなると、僕が妻の分までお家のことをしなければなりません。
チビたちももう社会人。それぞれの時間がありますし、まだまだ慣れない仕事に毎日疲れているので、できる限りのお手伝いをお願いするばかり。
ここはお父さんのすごさの見せ場。ごはんに洗濯とせっせっと家事をこなすはいいものの、なかなか落ち着いてnoteを書く時間も、ゆっくり考える時間も奪われてしまって…という、壮大な言い訳でございます。
うまくマルチタスクをこなせない己の無力さを実感しております。
ただ、こんな日々の中にも『気づき』はございます。それが今日のタイトルでもある太山寺珈琲焙煎室の強みについて、です。
妻が店内業務からリタイアしておりますが、他のスタッフも数人リタイアしております。実は現在通常よりも4人少ない状況でお店を回しています。
こうなると、けっこうシフトが絶望的な状況になります。実際、10月は数日臨時休業の危機にさらされていました。簡単に数日と言いますが、場合によっては月間で10〜15%ほど売上を逃すことになります。これは僕のような個人事業主にはクリティカルな問題で、できるだけ回避したい事案です。
良い人財が確保できない、なかなかシフトに入ってもらえないという問題が付きまとう飲食業界にあって、ありがたいことにスタッフが能動的に調整してくれたことにより、シフト問題はほぼ解消されました。
もちろん、ある時間帯をスタッフ1人でお店を守らないといけない状況もあるので、安心はできません。が、意欲的にトライしていただけているのは経営者冥利に尽きます。本当に感謝です。
さらに、お客さまや仲間たちのサポートも素晴らしいんです。
家事が少しでも楽になるようにと、ご飯やおかずの差し入れをいただいておりますし、中には、妻が辛くならないようにとお手紙を書いてくださったり、お見舞いを計画してくれたりと、メンタル面でのサポートも多くいただいております。
どれほど救われたことか…
悪いことが多発した2024年を振り返ってみると、いやな出来事の中にも次につながる光も見えます。
それは、10周年を控えた太山寺珈琲焙煎室が、その日々の営みの中で『関わる方々との強い繋がり』を紡ぐことができた、ということです。
こちらが一方的にお客様やスタッフを大切にしたい!と心から願っても、相手がどう思ってくれるかは別問題。そう思うと、偶然が幾重にも重なり、お互いに相手を慮る絆が生まれたことは、我々の日々の行いもさることながら、神様からのギフトに思えて仕方がありません。
太山寺珈琲焙煎室の強み。
それは間違いなく『人』です。
美味しさも武器として欲しい。
お店としての見栄えやかっこよさも欲しい。
でも、困った時辛い時、嬉しいことがあった時。共に心が揺さぶりあえる『人』がそばにいること。しかもたくさんの『人々』がいること。
これに勝るものはないと心から言い切れます。
この難局を乗り切った時、太山寺珈琲焙煎室はものすごくパワーアップしています。この大変な時を共に支えてくれた方々への恩返しも込めて、さらに喜んでいただけるコーヒーやサービスを提供してまいりたいと思います。
洗濯物が畳み終わり、ほっとしたひと時で熱く感じた気持ちをしたためました。さ、明日の朝ごはんの用意でもしましょ。