Shintaro Sakamoto @elsewhere in brooklyn 10/20/2019
元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎のショーがブルックリンのエルスホエアであった。ショーをしないことで有名な彼のショーと言うだけあり、チケットはすぐにソールドアウト。
私は、ゆらゆら帝国はミーのカーを聞いて、ちょっと異変なバンドがいるんだな、と思い、名前はしっかり覚えたが、そこまでフォローしていなかった。その後、坂本さんのソロがアザーミュージック・レコーディングスからリリースされた事で、アメリカ人にも人気が高かった。日本語で歌う彼が、どうしてここまでアメリカで認知されているのか、興味深かった。
そして坂本慎太郎がNYに来る、と周りが騒ぎ出し、私達は3ヶ月前から、この日をリザーブしていた。
エルスホエアは、普段より厳重なセキュリティで、動きが取れない程の混み具合だった。オープニングのsessa のゆる〜いブラジリアンミュージックで肩の力を抜き、期待感が高まった所で、坂本さんの登場。カジュアルだがスーツ姿で、ドラム、ベース、ギター、そしてフルートやサックスや、様々な効果音担当の4人編成。安定したリズム隊に、坂本さんの、ストレートに行かない歌詞と敏腕ロンサムギターが響き、フルートやサックス、グイロ、マラカスなど効果音が足されると、より声援は大きくなる。ドラムはラウンジージャズっぽく、ベースはスペーシー、そして曲はトロピカルというかグニャっとしているというか、坂本さんのチャーミングな声とコーラスは美しい聖歌隊のようで、重いのか軽いのか、今まで聞いた事のない、サイケデリック変則的曲が面白かった。ギターが轟くたびに、効果音が入るたびにオーディエンスから大歓声が起こり、ヨラテンゴなど、たくさんのミュージシャン、アーティストたちも見にきていた。最初から最後まで、坂本慎太郎の世界が詰まっていて、
物販は、CDやレコードの他に、坂本さんのスケッチブックも売られていた。ビーチで寝転がっているガイコツ顔のメンバー4人というトロピカルアートTシャツと、750枚のスケッチを集めたブックも販売していた。
アメリカはサンフランシスコ、シカゴ、NYの3公演だけらしかったが(LAのDesert dazeは台風のためにキャンセル。代わりにライドが出たとか!)。これだけのフィードバックがあるのなら、戻ってくる日も近いのでは、と期待している。
Yoko Sawai
10/21/2019
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