己の欠点を物理的にくり抜いた
腕に嫌いなほくろがあった。
幼い頃には無かったのに、いつからか少しずつ大きくなって目立っていた。
とはいっても3mmで、なんなら腕なんだから誰も気にしていないと思う。でもあれはこの体の醜い一点だった。
ほくろは運勢を表すらしいので調べると、芸術派だとか意思が強い、決定力があるとか出てきたりした。
もっと面白味のない人間になっていいだろうか。
世界をつまらないと受け取ってもいいんだろうか。
そんなことを思いながら、美容外科に行って、ほんの2時間くらいでくり抜いてきた。
でもこの血だらけの腕でnoteを書く私は少しだけ愉快だ。
美しくなりたい。美しくなって気軽に死にたい。