ままならなさ
年末年始、長距離運転をたくさんしたこともあり、いろいろなPodcastやYouTubeやTverの中で耳だけで楽しめるコンテンツを摂取した。
中でもいちばんエキサイティング(というか、面白がってはいけない話でもあるのだが)のは、『3003』だったかもしれない。
話がまったく噛み合ってないけれど、達者な話者2人がなんとか3人での会話を成立させるために苦心しているサマ込みで凄まじいものがあった。「3人いれば社会になる」とはよく聞くけれど、「本当に社会って、こういう感じで回ってしまっているところがありますよね」と思いながら2回聴いてしまった。
NHK『あたらしいテレビ』でTaitanが「YouTube(やPodcast)はテレビでは間違いなくカットされてしまう『ままならなさ』がそのまま配信されているのがいい」というようなことを言っていた。そこで挙げられていた、リハックの『村上隆vs斎藤幸平』回は本当にそれがおもしろくて3周はしたと思う。
そういう意味で、昨日書いたこたけ正義感の『弁論』内、授業で『平行線は宇宙の彼方までいっても交わることはない』と教えられて、無限の概念が怖くなって泣いちゃった」というエピソードを、誰かと対話をする時には胸に刻みたい。
脳盗の元旦特番、漫画家・魚豊出演回(1:08:35 あたりから)。とにかくトークが早い。言語化時代だけれど、本当にずっと卓球のラリーを耳で見ているみたいだった。「AI時代。ままならなさとこれからの希望」というような内容だった。
純粋なる人間同士で、ままならない対話ができる最後の10年になるのかもしれない。