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2021年フジロック 、「エモい」のこと
噛みきれない思いを抱え、楽しんでいる自分に軽く落ち込みつつも、作業をしながら、時に手を止めて3日間の配信を観た。
昨日、上のnoteを書いて、他は書くつもりはなかったのだけれど、個人的には、「1日目、2日目は何だったんだろう?」というほどに、3日目が濃厚だったので、備忘録として。
印象に残ったアクトは以下の通り。
おそらく唯一政治に対して明確な言葉で補償を求めたMCをしたTHE BLUE HERB。MC内容だけが一人歩きしてしまうのはどうかと思うほどに、彼から発せられる言葉すべてが彼の生き様で、全てがあの時感じているのであろう生の言葉だった。
ベストアクトは、GEZAN。リビドーそのものがパフォーマンスになっているような。個人的には、もう、圧倒的。ライブに絶対行きたい。
GEZAN FUJIROCK2021
— マヒトゥ・ザ・ピーポー (@1__gezan__3) August 22, 2021
with
Millon Wish Collective
今もってる混乱と光、すべて燃やしつくした。コレカラをはじめます。 pic.twitter.com/so5YTPvW5E
CHAIは、以前観た時と比べて音やステージングがグンと垢抜けていてビックリした。
FUJI ROCK2021🔥🔥🔥
— CHAI official (@CHAIofficialJPN) August 22, 2021
みてくれたみんなありがとテンキュ💛🧡❤️CHAIから愛をこめて,さいこうな音楽とどけたよ🌈✨どんな状況でも音楽はやまないよ🤲🏻🤍みんなWE LOVE YOU💋健康でまた会おうね‼️‼️‼️DON'T STOP MUSIC💛
NOTHING STOPING US💚#chaiband #fujirock #fujirockfestival #fujirock2021 pic.twitter.com/lJfDmnbNPA
平沢進と電気グルーヴ(ややタイムテーブルがかぶっていたのは残念)、まりんは期待通り。
電気グルーヴと平沢進+会人(EJIN)のフジロックでのセトリ pic.twitter.com/3aXvf5HPOK
— 書肆東雲 (@Ishikawa_Rai) August 22, 2021
FINALBY( )。これをメジャーフェスでやりきる山塚EYE、さすがです、のステージング。
FINALBY( ) の出演者は以下のご家族の方々です。人間も登場します。 pic.twitter.com/XmygLFk8cc
— ∈Y∋ (@EYE_BOREDOMS) August 18, 2021
mom's inside pic.twitter.com/tsMNB4VxNB
— ∈Y∋ (@EYE_BOREDOMS) August 18, 2021
忌野清志郎 Rock’n’Roll FOREVERは、つかみのエセタイマーズのスタンスがもっともっとシャープだったらならば良かった。タイマーズの格好をして、タイマーズの歌を歌うだけではもったいない、というか、なんというか。
そして、MISHAが一曲目で歌った君が代。これは、オリンピック開催があった2021年のフジロックを思い出す度に、象徴的な出来事として、どうしても紐づいてしまいそう、だ。
MISIA大好きだけど、レインボーのドレス着ながら君が代歌うことになんのためらいもなさそうなので、反差別の歌姫みたいな扱いはしない方が本人のために良いと思う。
— はるみ🏳️🌈 (@harumi2015) August 22, 2021
たぶん、あんまり深く考えてない。
みんな勝手に期待していただけと思うけど、諸々見てると考えが深い人に見えない。歌は上手い。
「君が代」批判が出るのは当然としても、それは歌ったアーティストに向けられるべきで、フジロック全体のバッシングに結びつけるのは間違ってる。
— yuko asanuma (@yukoasanuma) August 22, 2021
アーティストはその表現に責任を持つべきだけど、フェスには色んな主義主張の人が集まるもので、何を取捨選択するかはオーディエンスの自由。
君が代謳った歌手も別に天皇陛下万歳!なんて気持ちで歌ってはないんだろうけど、逆にそこが怖いんだよね。なんとなくで歌っちゃってるのが。表現者がコンテクストを読まない、コントロールしようとしないまま仕事してるのがおっかない。無資格で危険物取り扱ってる感じ。
— 王谷晶『バ バ ヤ ガ の 夜』10月23日発売 (@tori7810) August 22, 2021
フジロックに参加した側にも葛藤があるのはわかるし、それ自体は否定しないけど、それが「エモ」に流れて回収され、本質的な問題を語らないの、めちゃくちゃ無責任だしイヤだな……と思う。
— おなか (@HNamachiri) August 22, 2021
ロックンロールは確かに苦痛をエモに変えてくれることがあるかも知れないけど、いまの現状で苦痛をエモに変えるのは大罪じゃないかって感じる。今、爆発的な感動を得てエモにすべてを投じたところで、苦痛や問題は消えないし増大するだけじゃないのか。感傷性が結局「一人の哀しみ」を軽視し踏み潰す。
— 真魚の地軸はフラフーープ!!! (@kakari01) August 22, 2021
「エモい気持ち」になってしまうのは人間として自然なことで、ただその自分の気持ちと向き合った上で、オリンピック楽しんだから批判してはいけないとかフジロック楽しんだから批判してはいけないとかいう二元論に縛られず、criticalにフィードバックを続けていくことが必要だと、考え続けている。
— 竹田ダニエル (new) (@daniel_takedaa) August 22, 2021
今までタブー視されていた音楽と社会の繋ぎ目が、否が応でも浮き彫りになった。絶対にこのチャンスを逃してはいけないと思うし、逆に今向き合わなければタイミングはもうないと思う。誰もが当事者。
— 竹田ダニエル (new) (@daniel_takedaa) August 22, 2021
アーティストに限らず、政治や社会問題に興味がないと、たとえ無意識的にではあっても自分の表現が何に加担しているのか気付くことは難しいであろう。
— masahiro nishikawa (@masahironishika) August 23, 2021
以前、書いたnoteの一文を最後に。
美しいもの、言い換えるなら人の心を奪いやすいものは、容易に権力に利用される。
【追記.2021.08.25】