ロトスコープ・アニメーションと印鑑押印ロボットのこと
amazon プライムビデオで、ロトスコープ・アニメーション『アンダン 〜時を超える者〜』を観た。
ロトスコープ(英語: rotoscope)はアニメーション手法、もしくはVFX手法のひとつ。モデルの動きをカメラで撮影し、それをトレースしてアニメーションにする手法のこと。(Wikipediaより)
だったら役者が演じればいいじゃないか!
と、その意味を知った時に私は思ってしまったが、『アンダン』を観て撤回。精神世界と現実世界の曖昧なボーダー部分を巧みに描ききった作品だったがために、それは、それはロトスコープという表現方法が見事にハマっていた。これからのドラマの新しい手法として「大いにアリ!」と思った次第。
とはいえ、ロトスコープは、現時点では人間の動作が起点になっているが、データがたまっていったら、はたして? テクノロジーの発展とあいまって、いろいろな職業がなくなると言われているが、もしかしたら生身勝負の役者さんたちも、うかうかしてはいられなくなっていくのかもしれない。そんなことすら頭をよぎる『アンダン』であった。
話変わって、一昨日あたりにバズっていた印鑑押印ロボットの記事。
デンソーウェーブ、日立キャピタル、日立システムズは12月11日、ロボットとRPAを活用して契約書などの押印を自動化するサービスを発表した。金融機関や自治体など、契約書・請求書の電子化が進んでいない業界の押印作業を効率化する狙い。2020年3月から月額制で提供する予定
押印作業が大変そうだ! 助けなきゃ‼︎
で生まれたロボットだとは思う。その前に、
押印作業はそもそも必要なのか?
を考える議論は果たしてあったのか、なかったのか。
テクノロジー開発は世の中を便利にするだけではなく、明るい未来を想像(創造?)しようとする意識が肝要。「世界をどう変えたいか」という問題提起がまず必要なのだということがよく分かるニュースだった。