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コロナ以降の日本語のこと
コロナ禍、ステイホームで観るものがなくなった多くの人が、外国語映画、ドラマを観る機会が増え、「英語圏で字幕鑑賞の習慣が定着してきている」と聞いたことがある。動画が探せなくなってしまったが、真田さんも同じようなことをアフターパーティのインタビューで答えていた。
エミー賞での『SHOGUN』快進撃の一因にはなっているのかと思う。
人々が家で過ごす時間が増えエンターテインメントへのアクセス需要が増加する一方、密集空間や移動、接触を伴うサービスが制限されたことによって、米国では様々なエンターテイメント分野の撮影・制作が中断していた。
そのような中、アニメ・マンガは自宅待機期間中でも新しいコンテンツを制作し続けられたため、その需要を満たすことができた。
全米でアニメ・マンガのファン層が広がったのもこの時期の特徴だ。Netflix やCrunchyrollなどのプラットフォームを通じて、今まで観たことがなかったアニメコンテンツにも触れる機会が増え、若年層やカジュアル層を中心にファン人口が拡大した。
村上隆もリハックで同じような発言(大意:パンデミックで配信プラットフォームがアニメを海外でどんどん供給してくれたおかげで、日本の漫画やアニメの多層的な文脈を他国の方々が読み解けるようになってきた)をしていた。※動画は、さらに「だから、この先こうした方がいい」まで発展していて面白い。
一方、ニューヨークタイムスには以下のような視点も書かれているもよう。
・80年代、アメリカの大統領選で候補者達は両方が日本企業の狡猾さを糾弾した。ポップカルチャーでも日本はアメリカの「ライバル」だった。90年代に入り日本のバブルは崩壊し殆どのアメリカ人は日本を「ライバル」と思わなくなった。『将軍』を楽しむ素地ができた。(NYT)https://t.co/dJ44dVoBTx
— こりま (@korimakorima) September 17, 2024
ともあれ、自国の言語を大切にする姿勢は、英語を話せることと同じくらいに、もしかしたらそれ以上に重要になってきそう。
ナショナリズムを超克できるのはグローバリズムではない。ナショナリズムを超克できるのはローカリズムである