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好きな要素しかない! 思春期の葛藤を描くNetflix『ノット・オーケー』

いろいろな会合がリスケになっている。賑やかな商店街がある街に住んでいるが、日に日に静かになっている。

エビデンスは不明だが、小沢健二さんのつぶやきに「なるほど」と思う。

知人の働く企業がどんどんリモートワークに切り替わっている。これを期に、会議ツールなどを含むオンラインサービスが日本でも一気に浸透するのだろうか。

というわけで、Netflix。

昨晩は、配信を楽しみに待っていた『ノット・オーケー』を一気見してしまった。

『このサイテーな世界の終わり』の監督、『ストレンジャーシングス』のプロデューサー。たくさんのドラマをNetflixで観てきたが大好きな上位2作品由来の作品。面白くないわけがなく、1本20分だったためにサクサク観られすぎて7本を一気に観てしまった。1日1本。朝ドラのように、夜ドラとして大切に観てきたかったのだが(苦笑)。

一言で言うなら、「超能力もの」なのだが、私のツボはそこにはない。

思春期の性の揺れ、親友への片思いを軸にした甘酸っぱい「青春もの」である。孤独を感じていた主人公に友達ができ、一気に世界が動き出す感覚。学校生活の不自由さと楽しさが渾然一体となって表現される繊細な心理描写。

そして、父の死、それによる母との確執。それを癒してくれる愛くるしい弟。家族ものとしても面白い。

そして、期待を裏切らない圧倒的なまでの音楽、美術の力! ただ、流し観をしているだけでも分かるムードの良さ。とにもかくにも心地が良い。劇中で「音楽を聞くならアナログレコードがいい。音が悪いのがいい。レーザーディスクは最悪だ」というようなニュアンスの台詞が出てくる。この感じが分かる人には絶対的にそのムードは分かっていただけるような気がする。

友情、初恋、家族、超能力…ストーリーは2作品のいいとこどりなわけだが、まったく違うテンションで楽しめて、サイコー!

シーズン1は、シリーズを続けることができる=絶対に人気になると確信している構成。起承転結の「起」でしかない。140分かけて表現した壮大な「つかみ」であった。つまり、見終わってしまった今は「早くシーズン2観たい!」というシンプルな感想しかない! 


イベントはどんどんキャンセルされ、この3月の卒業式は教師と生徒だけで行われるようだ。「それは予行練習と何が違うのか」という声も聞いた(たしかに)。暖冬に続き、頼みの綱だったオケージョン服も売れず、アパレルメーカーは大打撃を受けている。そこまで考えがおよばなかった。きっとたくさんの考えがおよばないことが起こり始めているに違いない。

高校生のつくった魂の叫び動画を観た。

早く終息しますように。

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