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つまりは、ソウルメイト

鑑賞後、「一生で、誰かと心が通うことって、実は奇跡なのかもしれない」と思った『帰れない山』。

「俺は山でひとりで生きられる」と微笑む男に、そうはできない男。山の男と都会の男。ある意味での、天才と凡人(そういう意味では、『ルックバック』みもある)。理解し合う(ケアし合う)って、こういうことなのかもしれない、が感じられる映画。

山男に惚れやすい(「異性として好き」みたいな意味ではなく、私もそうなりたい的な意味で)体質なので、山の中で暮らす主人公の行動をボーッと眺めているだけで、ちょっと泣きそうになってしまった(あえて横が短めのスタンダードサイズなのも憎い。横を広げすぎると山が主役になりすぎると判断したのだろうと思った。それくらい、ただ、そこにある山、暮らしと山の関係が良い)。

年末の慌ただしい只中だけれど、ゆっくり深呼吸できた。

原作も、この年末年始に読んでみたい。


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