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卓球さんと蛍原さん。大人の友情について

30代の頃は『GLAMOROUS』(現在、休刊)という「女の子は自由で強い」というメッセージを発信する女性誌の編集者をしていた。読み物ページでは、その頃、大旋風がおこっていた海外ドラマ『SEX AND THE CITY』の記事をよくつくっていた。その雑誌のメッセージがそのまま反映されているような世界観で、いつでも読者の方からの反響が大きかった。

SATCの羨望ポイント

自由で楽しいファッションや奔放な性に対するあり方、そして、自分らしい生き方を模索し、それらを時に傷つきながらも奪取していく力強い4人に私たちは励まされた。私はとりわけ彼女たちの友情を眺めているのが好きだった。それこそが最も彼女たちを羨望の眼差しで観てしまう部分だったと言っても過言ではない。

生きて行くうえで大切にしていることの優先順位がまったく違うように見える4人が、喧々諤々しながらも、ことあるごとに集まるのだ。

I am OK,You are OK!

時に説教もし合うし、反発もし合うけれど、基本的に4人はいつでもその精神で互いを認め合っている関係だったように思う。 

いつでも味方。

先日の石野卓球さんのTwitterの投稿。昔から電気グルーヴ(今年は結成30年の年だった)の音楽にずいぶん楽しませてもらった。瀧さんのしてしまったことに対しては法が裁く話なので、私がとやかく言うことはしない。ただ、私はこの2人の永遠に思春期只中にいるようなやりとりを眺めるのが本当に昔から大好きなのだ。

ドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? -石野卓球とピエール瀧-』(2015年)の監督をつとめた大根仁監督のカメラが最近のふたりの姿を追っている。たぶん、いつか、私の好きな2人のやりとりがスクリーンで観られるはずだ。

蛍原さんのセンスと愛。

先日、放映された『アメトーーク!(もっと売れたい芸人の回)』を観て、千鳥の力を借りながらひとり奮闘する蛍原さんが披露した一言に大爆笑した。観ていない方に説明するのは難しい即興リズム芸なのだが、一流のお笑いの方の瞬発力に感心したし、何より今そこにいない宮迫さんがいちばんおいしくなるような完璧なパンチラインには「天晴!」と一言、ただ賛辞を贈るしかない。当人にどこまで自覚があったかは分からないが、2人の信頼関係あってこその愛に溢れた笑いだった、と私は思う。

親友としてのスタンス

親友が何かを迷う時に相談にのったり、弱っている時にただ一緒にいてあげたり、壁にうちひしがれる時に鼓舞したり……親友ならそうありたいと思うシチュエーションはたくさん思い浮かぶ。

では、親友が世間からの大バッシングを受け窮地にたたされた時はどうだろう? 「I am OK,You are OK」と、それまでのように飄々と親友に寄り添えるだろうか?  もちろん、その逆の立場となった場合のことも含め、思いをめぐらせている。





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