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コロナがあって僕らは出会った
今年、私が参加する(おそらく)最初で最後になるであろうフェス(ハイライフ八ヶ岳)2日目。
1日目に感動した、(グラミー賞にもノミネートされたことのある)starRoのDJが朝イチでも観られるというので、リフトに乗って八ヶ岳連山を一望できる清里テラスへ。
タイミングが合えば、雲海を見下ろすこともできる(写真はHPより)。
山頂に近づいていくにつれ、どんどん霧が深くなり…
ミストサウナばりの濃霧(奥に見えるのがDJブース)。
機材も湿気との闘い。設営も大変そう。
濃霧の中、DJはスタート。途中、複数の犬が遠吠えをしだし(このフェスは愛犬を連れて参加する方が多いもよう)、「あぁ、もう現世には戻れないかもしれない」などと思ったり。
標高1900m、曇りというか、もはや雲の中。ゲレンデの急斜面をバックにしていると浮遊感がすごい。Cercleとかの海外の絶景DJ動画みたいなシチュエーション。starRoさんのアンビエントな締め方も素敵だった #ハイライフ八ヶ岳 pic.twitter.com/YIe17CL1Uz
— yanai (@omson69) September 13, 2020
Instagramにも投稿したけれど、変わりゆく霧の濃淡も相まって、リチュアルな様相(Instagramに動画を少しだけアップしてあります)。ストーリーや緩急が完璧で、超大作映画を観たかのようなカタルシス、余韻を味わうことができた。
今回のハイライフ八ヶ岳の、間違いなくベストアクト。
フェスといえば、自分が聞いてこなかったアーティストに触れることができるのが醍醐味でもある。今回、みっけもんだと感じたのがMONO NO AWARE。バンド名は聞いたことがあったが、今までは完全にスルーしていた。
THANK YOU!
— MONO NO AWARE (@mono_no_aware_) September 13, 2020
ハイライフ八ヶ岳 2020!!
ゾッコン初披露しました❣️
---Set List---
01. 明日晴れたら
02. マンマミーヤ!
03. かむかもしかもにどもかも!
04. ゾッコン
05. 井戸育ち
06. 普通のひと
07. 東京
08. 言葉がなかったら
09.イワンコッチャナイ#MONONOAWARE https://t.co/1dAUrjcMrx pic.twitter.com/1nFr8sGIuc
数曲、「おっ」と惹かれるメロディ、リズムがあり、「これは生で聴かないと(音源で聴いただけでは)スルーしちゃうんだよね」などと夫と言い合う。
そして、ヴォーカルの玉置さんのMCは絶品。笑いも真面目な話もお上手(ファンという色眼鏡ナシに、MCが成立するアーティストは意外に少ない)。
とりわけ最後に語られた「会場に来る前に、広い田んぼで稲刈りしてるお爺ちゃんを見た。社会の中でコロナと向き合っていると焦燥感や不安にかられるけど、自然は意に介さず淡々としているなぁ。これまでと同じように収穫できるんだぁ、という当たり前のことを思った。ウィルスも自然の産物だけど、人間もそう。不安になりすぎずに淡々といきたいものですね」というような言葉が印象的で、「たくさんの賢明な判断の上に、開催を例年通りに実施した主催者の勇気に拍手を」と締めくくった。会場は拍手で包まれた。
ハイライフ八ヶ岳に乾杯
— 玉置 周啓 (@tamaokisshukei) September 13, 2020
ありがとうございました pic.twitter.com/ec18HT0S8k
クラムボンのメンバーは、「泣きそうや〜」と何回も連呼した。フェスに足を運べなかった私たち以上に、演奏の場を奪われていたアーティストは辛かったのだ。
2020年9月13日(日)『ハイライフ八ヶ岳』終了!!
— clammbon mito (@micromicrophone) September 13, 2020
一言、皆さんに救われました。
バンド活動して、
こんなに音出すのが尊いって思ったの
初めてかも知れません…
大切な思い出にします!
ありがとうございました!!#ハイライフ八ヶ岳 #クラムボン #clammbon #ライブは楽しい pic.twitter.com/NE2B1Tyuk3
セットチェンジの間、ステージ上で「クラムボンやROVOを呼べるようなフェスになりました」と主催者の方は言った。
9/9CINRA掲載のROVO勝井祐二さんと山本精一さんのインタビューです。
— ハイライフ八ヶ岳 (@HiLIFE8gatake) September 10, 2020
7月に西多摩(あきる野市)にあるキャンプ場で『ROVO LIVE FOREST 2020』を開催し、いち早く有観客での野外ライブを行ったことは、バンドの哲学を改めて表明する重要な一歩だった。https://t.co/w1Zg7Ptx6a@ROVO_official
徐々に大きく育ててきたフェスを二度と開催できないものにしてしまうリスクと隣り合わせだ。
以下、starRoのつぶやきより。
先週末ハイライフ八ヶ岳に参加してきました。4ステージの規模のフェスを普通に運営するだけでも大変なのに、感染防止の対策とお客さんとのコミュニケーションを徹底していて、とにかく感銘を受けました。そして参加してる各自がこれからもフェスをやっていけるようにという https://t.co/K75X4qBdZw
— starRo (@starRo75) September 14, 2020
一心で自主的に観戦防止に協力をしている感じがすごく伝わってきました。なんというか、「楽しい」と「守るべきものは守る」のバランスが取れてた。ハイライフ主催者/スタッフの方々本当にありがとうございました。ひたすら感動しました。 pic.twitter.com/gEIr5t34zL
— starRo (@starRo75) September 14, 2020
本当に勇気、そして、希望だけが開催理由だったように思う。コロナがなく、例年通り各地でフェスが開催されていたら、ハッキリ言って私はこのフェスに足を運ばなかっただろう。
コロナがあって、私はハイライフ八ヶ岳に出会った。
2日間、終了しました!
— ハイライフ八ヶ岳 (@HiLIFE8gatake) September 13, 2020
大丈夫、フェスは終わらない。フェスはできる。
ハイライフ八ヶ岳2020を目撃した、みんなが証人です。
ここから、新しい時代の新しいフェスをはじめよう。
参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました。https://t.co/JzaV1q9V2X