45の夜。大森さんの中には尾崎がいるね
最近、「大森さんて○○だよね」と言われる機会が何回かあり、自分自身とても興味深かったので記すことにする。
①多動の人 ②考えすぎ ③尾崎がいる
他己分析を自己分析する
①身長が高いせいで、動きがゆったり見えるという自覚はあり(バスケ部時代、監督に「大森、本気を出せ」とずっと怒られ続けていたことに起因。結構、いつも本気だったのに……)、これとそれとは別の話だとはわかりつつビックリした。
②よく仕事の悩みを聞いてもらってる知人から幾度となく言われた。悩んだって仕方ないとも分かりつつ、考えたら考えただけ、いいことがあるような気がしてしまうのだ。たいていのことに対してはノンポリなのに、なぜか絶対に譲れないこだわりのような者が自分の中にはある。いつもそれと社会の折り合いポイントを考えているような気もする。
③若い頃は「老成してるね」とよく言われていた。けれど、年齢を重ねる度に、実年齢と自分の奥底にいる精神年齢が乖離してきてる自覚がある。そっか、盗んだバイクで走り出しそうな尾崎が私の中にはいるのか。最近は、「私の中の尾崎」の存在に合点がいくことがたくさん思い浮かぶ。
ある夜、ズバ抜けたセンスで一目置いているスタイリストさんから「編集長おつかれさま」の贈り物をいただく。
「大森ちゃんに似合うと思って」。
開けるのが惜しくなるほどのラッピングの中にはグラスが3つ。SELLETIというイタリアのブランドのもので、シノワな柄が効いている。さらに、そのマットな柄面とクリア面が背中合わせで継いであるユニークなデザイン。
「めっちゃ可愛い!」と大興奮。
私がグラスを取り出してテーブルの上に並べてニマニマしていると、「ほら、大森ちゃんぽい!」と彼女。まわりで見ていた誰もが「ほんと、ほんと」とうなづく。先に言われた①と②と③の私がよくミックスされたグラスだな、と思う。
なるほど。
自分が人からどう見られているかに縛られる必要はないけれど、それを知ることは面白い。
クセの強い3つのグラスに私はすぐに愛着を抱く。