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withコロナ時代に売れるもの、売れないもの

コロナで「売れた」「売れなくなった」消費材TOP30の記事。自粛生活が本格化して1ヶ月が経ち、「なるほど!」と思える結果が興味深い。

売れるようになった商品

ザッと見ると分かりやすい。いわゆるお菓子作りに欠かせない(バニラエッセンスなどの)エッセンス類、ホットケーキミックスや唐揚げ粉などのプレミックス製品、小麦粉、ホイップクリーム、(メープルシロップなどの)シロップ類……とにかく、おうち時間を菓子づくりで過ごしている方が多いということが分かる。

エッセンス類が2位(251.9%)、ホットケーキミックスや唐揚げ粉などのプレミックス製品が3位(245.5%)、小麦粉が6位(210.8%)、ホイップクリームが7位(205.6%)、メープルシロップなどのシロップ類が14位(176.3%)など。※%は品目別に売上金額の前年同期比の増減率

子供たちと一緒にできるというのも大きいだろうが、ひとり暮らしの友達もどんどんパンなどを焼き始めているので、カタルシスのあるDIY活動としての菓子づくりが人気なのかな、と思う。

ミュージックステーションで、小沢健二さんが以下の文章を朗読していた。

「自作するのが最強」という価値観に私たちはアップデートされるのだろうか。それにしても、小沢健二さんは「めんどうくさい」について考えることが好きなんだな、と思う。

余談だが、小麦粉が不足しているイギリスでは1000年前の製粉所での粉挽きが始まったらしい!   いつでも動かせる状態できちんと保存しているところが、極めてヨーロッパ的で羨ましいな、と思ったり。

売れなくなった商品

こちらは、美容担当編集者としては「ですよね」と言わざるをえない結果。メイク用品が軒並み大幅減。

口紅(2位、27.5%)、日焼け止め(3位、33.3%)、ほほべに(7位、46.3%)、ファンデーション(8位、49.0%)、おしろい(10位、51.9%)、化粧下地(14位、53.7%)など。※%は品目別に売上金額の前年同期比の増減率

これを見ていると、女性は外出のために、これだけのお金、そして、それらを使う時間を捻出していたのだな、と感じ入ってもしまった。

一方、おうち美容に取り組む時間があるだろうから、スキンケア需用は打撃を受けないどころか、需用が上がるかもしれないと考えていたのだが、こちらも全体的にはダウン。

コールド&マッサージ(9位、51.2%)、美容液(17位、57.6%)、乳液(23位、64.3%)。

確かに、子供をもつ友達は、私のようなNetflixや読書三昧の日々を過ごせるわけでもなく、「自分の時間がまったくとれない!」と嘆いている。普段の当たり前やご褒美ケアを行う気力をそがれているとも考えられる。若い世代や美容好きな方ばかりとコミュニケーションをとっていると見えてこないものがある、と反省。

さらに、洗顔料や化粧水、クリームはランク外。世代を超えたベーシックスキンケアの揺るぎないアイテムはやはりここなのだな、と思ったり。

個人的には、室内でも紫外線の影響は受けるので、日焼け止めは朝のベーシックスキンケアの延長線上にエントリーすることをオススメしたい。「この自粛生活のメイク不要の日々で肌を休めたい」と考える方は、クレンジング不要のタイプを。

この記事のベースとなったインテージ社の市場調査は今後も週単位で公表されていくらしい。今後も気候が変わる度、政府の方針が変わる度にチェックしていくと興味深い結果が得られそうだ。










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