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買うべきものがわからない⁉︎

商品そのものより話題性の価値の方が大きい商品というものがある。典型的なものは、エアジョーダンだろうか。学生時代に大ブレイクして、当時「ナイキ狩り」という言葉も流行った(すごいことだ)。需用よりも供給を下回らせ続けることで、所有者の優越感は増し、それを欲する人々の飢餓感はいっそう煽られ、現象は加速する。

そういった現象を表すHype(ハイプ)という言葉がある。誇大な宣伝によって人が夢中になったり盛り上がったりするという従来の意味が転じ、若者たちの間では「(漠然と)カッコいいもの」といった意味合いでも使われているらしい。

ユニクロが無料配布している『Life wear』2号目を手にとった。

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特集名は『Livable Cities』。表紙はジュリアン・オピーの作品から。内容もさすがの目配せというか、なんというか。1号目より自社製品の掲載数が増えていることが気にはなったが、同時に情報量の密度もグンと高めてきた。『MONOCLE』と組んだ東京特集もついている。

その中で、この春、UTとコラボレーションするダニエル・アーシャムのインタビュー。ダニエル・アーシャムはディオールとのコラボで注目を浴びた。アートとファッション、クチュールとストリートの境界線はぼんやりどころか、もう、ないのかもしれない。

メンズアーティスティックディレクターのキム・ジョーンズ(Kim Jones)は、ダニエルの「現在は、未来から見た過去である」という考え方に着目。ディオールのヘリテージの要素を引用しつつ、最新の技術と素材をふんだんに使用し、未来でも過去でもない"今"を表現している。

今年の1月からダニエルとのコラボ商品がディオールブティックに並んでいる。

で、前述の「ハイプ」である。

「もう、デザインは出尽くした。あとは、それをどう組み合わせるかにかかっている」という言葉をよく聞くようになってきた。ハイプを生み出すことはもちろんだけれど、そのハイプな状態をキープするのは本当に困難な時代に突入している。デザインの消費サイクルがあまりにも速く、テクノロジー同様、すぐに陳腐化してしまう時代。

このご時世、希少性って、何なのだろう? 何を買ったらいいのやら。

そして、暖冬にもほどがある。1日の気温差がまったく読めない(天気予報を読むのが本当に苦手)。今日も何を着て出かけたらいいのやら。


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