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実写版リトルマーメイド感想

公開前から賛否両論あった実写版リトルマーメイド。私はそこまでアリエルに思い入れがあるわけでもなく、実写版に対しての期待もなかったのだが興味はあった。口コミ読んで見た気になるのではなくてやっぱり自分の目で見なくちゃね、ということで娘と一緒に見に行ってきた。

「歌声で選ばれたっていうんだから絶対字幕版でしょ!」

はい、確かにその通り。
ということで久々の字幕での鑑賞となった。

そして、感想は……

『すごくよかったね!』(母、娘共に声を合わせて)

場所や人物設定、ビジュアルはかなり違えども、ストーリーはアニメ版とほぼ一緒。アバターのパンドラ大好きな私にとっては、あの海の中の美しさだけでも嬉しくてたまらない。加えて人魚たちの完璧さ!ジェラシックパークの恐竜を最初に見た時の感動がよみがえった。

アリエルの人種云々が騒がれていたが、アリエルだけにとどまらず、お姉さんたちも全員バラバラ!魚部分も実に色とりどりで、オリンピックの水泳競技もしくはファッションショーのランウェイが頭をよぎった。あれだけ個性的なのに出番がわずかでもったいないくらいである。

実写版ではなぜか兄妹の設定になっていたトリトン王とアースラもイメージそのままであった。パパが怒りにまかせてあの鉾でアリエルの大切な蒐集物を破壊する有様はアニメ版の数倍の凄まじさで、「こ、これはもしやオリハルコン?!」とはるか昔に見たアニメ『海のトリトン』を懐かしく思い出した。最後にパパがおれて、あの鉾でアリエルを人間にしてくれた時の「だがひとつだけ問題がある……私が寂しくなることだ」と目をうるませるシーンはアニメ、実写ともに泣けた。

アースラが巨大化して船首に貫かれて死ぬ場面はアニメではエリック、アリエルが一緒に舵をとっていたが、実写ではアリエルが一人でがんばっていた。
「男に頼らず何でもやりとげる女の強さをだしたかったのかな」
「あと、アースラにしてもマレフィセントにしても最終形態になってからが弱すぎ!」
という娘の感想に笑った。

確かに実写版は今の時代ならではの伝えたいことを詰め込みすぎておなかいっぱいという感は否めない。それでもリトルマーメイドに流れるぶれないストーリー、陸に憧れる好奇心旺盛で行動的でユーモアとキラキラがあふれるアリエルの本質と魅力はアニメ版にも劣ることはなかった。


ちなみに、娘は今日は妹と見に行っているようだ。妹は絶対に吹替!と言っていたので今回は吹替なんだろう。両方見た感想をまた聞いてみたいものだ。


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