ミュンヘン空港撮影記録
ミュンヘンへスポッティングに来た理由
それはルフトハンザのA340-600が運行を再開したのを撮りに行くためだ。
LH A340-600
元々、ルフトハンザのA340-600はコロナ前から未来はそう長くないとされていた。この大きさの航空機で4発のエンジンを搭載しているのは、経済性で同サイズのBoeing777-300ERに劣っているからだ。単純に2倍のエンジン数を整備しないといけないため、お金と時間がかかる。
しかし、パンデミック直前には新塗装に変えられる機体もあったため、あと5年ぐらいは飛ぶのかと個人的には思っていた。
ところが、パンデミックが発生。国内外の移動は途絶え、航空会社は苦境に陥った。そこで、多くの航空会社では退役予定だった航空機の退役を早めたり、保有している航空機の数を減らすなど、経営のスリム化を図った。
ルフトハンザも例外ではなく、大型の4発機は真っ先にその対象になった。A340-600はスペインの砂漠、テルエル空港に留め置かれることが決まり、このまま退役と思われていた。
だが、意外にもワクチンの開発や国境が再び開かれるようになり、予想よりも早くパンデミック前の需要が戻ってきた。そこで、ルフトハンザは発注していたファーストクラス付きのA350が納入されるまでの繋ぎとして、長距離線用に再びA340-600を呼び戻したのだ。
ミュンヘン空港の撮影地へ
ミュンヘン空港の撮影地はここ
ドイツは航空マニアに優しく、主要空港にはマニア向けの撮影用の公園が設けられている。
ただ、ここに一直線というわけには行かず、私のスーツケースを空港で預けることにした。本当は中央駅で預けるつもりだったのだが、コインロッカーの釣銭を漁っているホームレスがいたので、とても預けられる雰囲気ではなかった。
空港前の広場は開放的。昔はここから市内までリニアモーターカーで結ぶ計画もあったとか。たしかにフランクフルトに比べて市内までは遠いので、所要時間を短縮しようとしていたのだろう。
さて、スーツケースも預けたので一駅中央駅側に戻って撮影地へ
撮影
公園の人工的に作られた丘の上が撮影地だが、そこに登るには2€必要になる。
一発目は日本でも見れるルフトハンザのA350
こちらはプライベートジェットの777
どんな金持ちがチャーターしているのか。お金持ちの用事と運よくかち合って、なかなか撮れないであろう777のプライベートジェットを撮影することができた。
お目当ての機種が
ここでお目当てのA340-600が
胴体が長く、エンジンが4発の飛行機は目立つ。
ボストンへ向かう便だ。
ただ、タキシングもいいがやはり飛んでいる様子がいいなあと
前日までは撮影日と風向きが逆だったので、離陸機が撮れなくなってしまったのだ。こればかりは自然の力なのでどうしようもない。
続いて日本では撮れないアイスランド航空の757
757自体も日本で撮るのは難しい。
A350が降りてきた。
このあとにA340-600が降りてくるので、こんな感じで撮れるのだろう。
またまたやってきた、A340-600
こちらはムンバイ行き
アジア線にもA340-600は投入されてる。以前は羽田線にも入っていたが、最近はもっぱらA350ばっかりなのでA340が退役するまで羽田線に入ることはないだろう。
ようやく飛んでいる340-600を撮影
これはロサンゼルスからやってきた便
しかし、着陸機はどうしても離陸より迫力が劣る。
写真の腕がないのも要因だとは思うが
撤退
この次にエミレーツのA380も迫っていたが、次の行程が迫っているので諦めて撤退。エミレーツのA380はこの先もしばらくは日本でも撮ることができるだろう。
そして、急いでいるのにも関わらず写真を撮ってくれと言ってくる人が話しかけてきた。急いでいる上に自分の持っているカメラは望遠レンズ。どう考えても人の写真撮影をするための物ではない。しかし、相手もカメラの性能云々は知ったこっちゃないだろう。ドイツ語で話しかけられたので、申し訳なかったが、言葉が分からないフリをして断ることにした。
余計な話をしていたため、走って駅へ戻る。中央駅にスーツケースを預けていればと思いながら、急いで駅へ向かう。
そして、これがドイツの伝統だが急いで行ったのにも関わらず、Sバーンは遅れていたので余裕で間に合うことができた
なんでやねん…
余談
スーツケースを受け取ることもでき、無事に次の目的地へ向かう準備が整った。
空港のスーパーで何かを買うわけではないが、商品を物色しているとなんと日本の飲料水コーナーが
ジャスミン茶やおーいお茶が販売されていた。とはいえ3€なので1本450円ぐらいするので、とても買えないが
ヨーロッパはまだまだ空港価格という前近代的な所があるので、これらが市内で売っていればもう少し安くなるのかもしれない。
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