2023.07.23 春ビーツ終了!
3月に種蒔きをし、6月から出荷していたビーツですが、7/10の大雨以降腐れが発生してきたので思い切って畑をリセットしました。※ビーツは耕す前に収穫し冷蔵保存しています。
僕が佐世保に出かけている間にJAの受託センターの方が綺麗に耕して下さいました。ありがたい…
ビーツを栽培している畑をそのまま耕すと、ビーツの根や茎は土中の微生物によって分解されます。その際、ビーツの甘み成分のショ糖はインベルターゼという酵素によってブドウ糖と果糖に分解され、さらに解糖系や他の代謝経路で微生物のエネルギー源や生体合成物質に変換されます。この過程で、微生物は二酸化炭素や水などの無機物質や有機酸やアルコールなどの有機物質を放出します。これらの物質は土壌のpHや水分や栄養素などの性質に影響を与えます。また、微生物同士も競争や共生などの相互作用を行いバランスが変化します。
ビーツは連作障害が起きやすく、今期の収穫時に初めて線虫によるコブがあるビーツを数個発見しました。
そもそも連作障害とは特定の作物を、同じ場所で長年栽培していると生育が悪くなったり、枯れてしまったりすることです。 この原因は前に作った野菜や使用した肥料により、土壌中の成分や微生物に偏りが出てバランスが崩壊することや病害虫の発生が主な理由です。
ビーツは農薬・化学肥料に頼らず栽培し続けるため、下記のような方法で一部の畑を休ませて連作障害対策をします。
①10月から2月までウィンターベッジを育てる。窒素固定と線虫抑制(シストセンチュウを孵(ふ)化させるが、栄養源とはならないため、シストセンチュウを餓死させる)を狙う。
②春作でビーツと一緒にエバーグリーン(花が咲かないマリーゴールド)を育てる。作物内で殺センチュウ物質が作られるためセンチュウを殺して数を抑制する。
ちなみにエバーグリーンは花が咲かないことでオオタバコガの幼虫も寄ってこないそうです!
これは自分の思い付きで実施するので上手くいく保証は無いですが、僕が思い付く程度のことだからきっと他の農家さんも考えているはず。誰かやったことある人教えて下さい…上手くいくかな…
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