元気でもメンテが必要なわけ
この写真は後ろから見た人の腸骨と仙骨です。
丸で囲んだところに見える左右の突起は
〈上後腸骨棘〉
よーく見ると左右の長さが違います。
ブレから始まる不調
腸骨に挟まれた仙骨(2×4の穴が開いている真ん中の骨)も
少しゆがんでいるのがわかります。
このゆがみが生まれつきなのか、
成長しながら徐々に変形したのかはわかりません。
ただ、身体を支える大きな骨がここまで非対称だと
腰椎→胸椎→頸椎
股関節→膝→→足首
に繋がる動きにブレがあっただろうと予想されますね。
さらに身体のブレによって様々な不調が発生していた事も予想出来ます。
腰周辺の骨のずれ→腰痛、便秘、肩凝り。
歩行の左右非対称→股関節痛、膝痛、足首痛。
左右対称の骨格を持つ人はいない
自分を例に挙げると私の背骨は数カ所ずれていて少し出っ張っています。
原因の一つは小児喘息だったこと。
成長過程で激しく咳込むと骨が微妙にずれ、そのまま形成されるそうです。
発作の後まめに調整しながら成長すれば大丈夫、と大人になって知りましたが、
時既に遅し。
二つ目は20代でバレエの練習中に肋骨を骨折したことです。
肋骨が骨折したのに休まずリハーサルをしたため骨が重なってつき、短くなった骨が椎骨をひっぱるので横方向にずれやすいのです。
これはずれないように筋力を維持、定期的にカイロで調整しながら維持しています。
肋骨も右側の下部が左よりへこんでいます。
お医者様に伺ったところ、
1.心臓がある分、左側が少し盛り上がっている人が多い。
2.右利きのお母さんに育てられると赤ちゃんの頭を左がわにして抱くことが多いので、赤ちゃんの右側がお母さんの胸に当ることになり、まだ骨が柔らかいので少し凹む場合がある。かわいがられた証拠とも言える。
と説明されました。なるほど!これは納得です。
タイトルの写真はこちらの本よりお借りしました。
利き手利き足による左右差
利き手利き足はそうでない側より筋肉が強くなる傾向があるので、成長過程で筋肉によって骨が引っ張られて少し短くなる場合もあります。
反対にテニスなどで利き腕を特によく使うことで発達して長くなる場合もあります。
いずれの場合も徐々に左右差が出来るので、歩き方など自分では気付かないうちに左右差を感じないような動きを身につけているのです。
遺伝する骨のゆがみもある
親子二代で通って下さる生徒さんの体型を拝見すると、同じ方の肩が上がっていたり、頭のゆがみも同じ方向という場合があります。
骨格も遺伝すると言うことなのでしょう。
多かれ少なかれ生まれながらに骨格は左右対称でないことが、ふつうのことと言えると思います。
脳は左右対称に動こうとする
私たちが無意識のうちにバランスを取りながらまっすぐ前に歩いたり、立ったり座ったり出来るのは脳と身体が連携して働いてくれるお陰です。
これも実体験ですが、左股関節が不調の時、鏡に向かってまっすぐ歩いてみると、左足の膝がわずかに左右に振れながら歩いていました。
これが身体に良いわけはなく、私が魔のドミノ倒しと呼んでいる最悪のルーティーンを繰り返します。
左股関節不調→左膝痛→捻挫など足首の不調→右膝痛→右股関節不調→右首の凝り→左股関節痛悪化・・・・→
このサイクルがぐるぐる回るうちに大元の左股関節の状態は悪化。
更に我慢して何も対処せず生活を続けると、痛みのある各部の骨がすり減って変形性~痛へと続きます。
どこか1カ所でも怪我や不調があると、それまで自然にバランスを取っていた身体が痛みというイエローカードを出します。
大きなブレになる前に何とかして!
と言うサインです。
魔のドミノ倒しを止めよう!
それならば倒れ続けるドミノをどこかで止めれば良いですよね。
傷みの発端がどこであっても、ぐるぐる回るうちに必ず股関節に影響がでるので、股関節でリセットすればその先に続く不調を止められるのです。
私が『おいですストレッチ』と呼んでいる股関節スイッチ体操は、要領を身につければ1~2分で股関節のアライメントを整えることが出来ます。
長年股関節の痛みを我慢していた方も数ヶ月で改善が見られます。
全く歩けなくなり手術が必要と言われる程の変形でなければ、通常の生活に支障が無い状態まで良くなられます。
股関節の状態が良くなるのと一緒に、腰痛や膝痛、肩凝りも改善されます。
股関節スイッチを入れよう!
『おいでやすストレッチ』=股関節スイッチを入れる体操はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=vRC6aAoyB1Q&t=20s
この動画の最後に股関節スイッチの入れ方を説明しています。
ぜひ試してみて下さい。