ち、違うと思う〜!
危険かどうかお構いなしで、今日絶対にやらねばと思った庭仕事を終え、玄関に入って来た父。
そ、それは何っ!!
きれいな黒いチョウチョを手に持っている。
「庭に卵を産むから捕まえてきた」そうな。まだパタパタしてるよ?
虫ピンで押さえてあるのは、昨年父がうっかり触れてひどいアレルギーを起こした毒峨。
あの時は確かに手がグローブのように腫れて、一週間以上指が曲らないほどひどかった。
父は二度とああならないように見本として標本を作ったのだ。
しか~し!よく似ているけれど調べたら今日のはベニモンアゲハ。
毒蛾じゃないから逃がしてあげよう!と促すも、
「これは夜になるとセコムのセンサーに向かって飛んできてキンコンうるさく鳴るから」
と言って標本箱へ。涙
父~。夜、光に向かって飛んで来るのは峨だと思うよ。
若い頃から自分の考えが絶対正しいと信じて疑わない父は、
断固ベニモンアゲハを開放しないのであった。
つづく
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