粘土の癒し
せっかくなので私と粘土との出会いについて書いてみます。
ストレスを溜め込みやすいタイプの私には、とっても相性の良い癒しでしたので、ぜひみなさんにも試してみていただきたいです。
粘土との出会い
もちろん粘土は幼少期に使ったことがありましたが、あのべっとり・ねっとり、独特の匂いがしたグレーの重い油粘土には全く惹かれることなく、大人に。
そして2015年・・・
ちょっとしたご縁があって水彩イラストレーターのMari先生も参加されていた絵画の展示イベントを観に行ったときに、となりのスペースで偶然粘土のワークショップが開催されていました。
白石佳子先生という素敵な方が優しく教えてくださって、初めてカラフルで軽い「軽量粘土」というものに触りました。
そのかわいらしい色にもびっくりだったんですが、その柔らかくてふわふわした感触が忘れられず、すっかり虜になってしまいました。
そのときに作ったものがこちら↓
この体験と粘土の感触が忘れられず、色々と粘土を買って作ってみることにしました。
とりあえず身近にあるものをネタにして、基本的には白い粘土で作って、あとから水彩絵の具で色付け。
見よう見まねでとにかくこねこねを繰り返し、色塗りをしては、「ぷっ」と笑ってしまいそうなしょーもないものを作っておりました。
ただただ粘土の感触が気持ちよくて、この頃はひたすら毎日しょーもないものを作りました。
そんなある日、偶然乗ったタクシー。
助手席の背中に差し込まれていた広告を見て
「これを粘土で作ってみたらどうなるかな?」
と思い、チラシを持ち帰りました。
人の顔なんて絶対難しいとは思ったのですが、なんとなく「できるかも」と思ったのです。
「進撃の巨人」のファルコが「なんとなく飛べそうな気がする」と思ったのと同じくらいの思いつきで。
(マニアックな例え)
ということで、作ってみたのがこちら↓
本当になんでかわからないのですが、千葉さんの熱い視線に「私にもできるかも」と思ってしまったわけです。
千葉さんのチラシをガン見して何やら一生懸命作っている私を見てうちの旦那さんも微妙な顔をしておりましたが、仕上がってみて思っていたよりは似ていたようで、しょーもなさそうに笑ってくれました。
そのとき
これは生涯続く趣味になるかもしれないなぁ、と感じました。
そして
「もっとうまくなりたい!」
と思い、あれこれ粘土教室を検索して、ちゃんと習うことに決めたわけです。
造形コース
当時、不妊治療を経て無事に長男を授かり、胎教を兼ねてDECOクレイクラフトのPeachpuff高橋先生のお教室に通うことになりました。
まずは「造形」を極めようということで色々な課題をクリアしていきました。
次々と課題をクリアし、無事に卒業制作まで終えて、出産前に無事に師範の資格をゲットしました。
ところが残念ながら師範資格をゲットしてちょっとしてから長男が早産で生まれてしまい、なんだかんだバタバタしてちょこちょこブランクが空くこととなりました。
フラワーコース
そうしている間に不妊治療・次男の妊娠があり、結局次男の胎教もやっぱり粘土となりました。
でも今度は、もうちょっとまともなものが作れるようになろう、と思い、「フラワー」のコースを始め、だいぶ時間がかかってしまったのですが、こちらも師範の資格をゲットしました。
独学で千葉真一さんを作っていた頃に比べたらだいぶ粘土や道具の使い方について詳しくなったり、独学では知り得ないいろいろなことについて学ぶことができましたので、本当に勉強になりました。
思い返してみると、粘土の癒しはやっぱり胎教にぴったりでした。
あまり深いことを考えずに手を動かすフラワーは、ものすごくストレス発散になりました。
そして、一周
平日、2歳差の息子2人のほぼワンオペ状態で、なかなかゆっくり粘土に触れる時間が持てませんでしたが、2人とも保育園、小学校へと徐々に成長するにつれて、多少の自分の時間が持てるようになり、また少しずつ粘土を再開しました。
散々お花だったりちょっと小洒落たものが作れるようになったにも関わらず、結局一周してまた作るようになったものが、これらです(笑)
ということで今に至るわけです。
女性ならやっぱりフラワーなど美しいものを作っているとイメージ良いのでしょうが、なぜか人の顔だったり、人形を作る、ということに導かれてしまったわけです。
きっかけをくださった白石先生と高橋先生にはちょっと申し訳ないくらい、一周回って結局しょーもない感じのスタイルで粘土をしておりますが、やっぱり何年経っても変わらないのが「粘土の癒し」です。
柔らかくて、自由だからです。
特に人形を作ると心が洗われます。
一言で言うと「裏切らない」からです。
人間関係だったり仕事だったりで悔しい思いをしたり、言いたいことが言えずに抱え込んでしまったり、色々と落ち込むことが多いですが、人形は作っているときから絶対裏切らないからです。
は?
という感じですが、これについてはまた今度ゆっくり。