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あの日みた、満員電車の絶望が忘れられなくて。

電車は40分に1本くらい。
コンビニまでは自転車で20分。
そんな田舎から、上京して最初に驚いたのは朝の満員電車でした。  


満員電車の存在は知って居ましたが、
ただ、人が多くて混み合っているだけだと思っていました。


わたしが衝撃を受けたのは、
混み具合や人間の数もさることながら
疲れたような、やつれたような
覇気の感じられない顔がたくさん並んでいることでした。


せっかく辛かった高校生が終わり、
ようやく自由になれると思ったのに。

当時、東京での大学生活を楽しみに
ウキウキしていたわたしとは裏腹に   

ものすごく憂鬱そうなそのスーツ姿達をみて  


「この人たちは人生楽しいのかな?」
「そんなに仕事行くのが嫌なのかな」


なんて考えるとなんだか、
あたり一面がモノクロで、
色のないグレーの世界に見えて
とっても悲しくなりました。


だって、みんな
同じような暗い表情をして

みんな同じような
黒やグレーの服を着て

みんな感情がなさそうな
そんな雰囲気。



想像していたイメージとはだいぶ悪い方向に違うし、
これが社会の現実なのか…
と、思うと絶望感に近い感覚を感じたことを覚えています。    



大学生活を終えいよいよ社会の一員になるときに、    
日常に溶け込んで
すっかり忘れていたあの日の満員電車を思い出して  


「わたしは仕事も楽しみながら  
 自分らしく働きたいです!」    


と、就職面接で意気込んだものの  
そもそも、その自分らしさってやつ
何なのかわからなくて
3年後、それに悩むことになりました。苦笑


ちなみに、就職先は、
満員電車に乗らなくても良いように
下り方面で探しました笑




あの日の絶望感
あの日の驚き
あの日の衝撃

が、ずっと忘れられなくて

その日からずっと
世界をカラフルにしたい!


と、願っているのだと思います。


別に、黒やグレーのスーツを着ることは構わないけど笑
せめて、感情をカラフルにっ!!

だって、こんなにたくさんの感情があるのは
人間の特権じゃん??♡

と、思うのです。

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