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新刊『世界標準の資産の増やし方』(東洋経済新報社)8/21発売

執筆協力をさせていただきました書籍『世界標準の資産の増やし方: 豊かに生きるための投資の大原則』(東洋経済新報社)が8/21に発売になります。

2017年に投資銀行の知人を経由してシンガポールのヘッジファンドで活躍をされていた河北さんと知り合いました。当時、河北さんは海外日本株運用のパフォーマンスで世界1位(2017年 マーサーランキング)となるなど大変ご活躍されていました。私はクォンタム・ファンド共同設立者である冒険投資家のジム・ロジャーズ氏に長年に渡って取材を続けていますが、世界的なファンドマネージャーの方に取材をしたいという思いから今回書籍という形となりました。

著者の河北博光さんに書籍の中でお伝えしたかったことをお聞きしました。

世界標準の資産形成を一言で言うとインフレを前提とした資産形成です。日本におけるこれまでの資産形成はデフレ経済と充実した年金制度の中で、コツコツと貯蓄をしていくという考え方が中心でした。

しかし、インフレ下ではコツコツと貯めた現金は価値が目減りしていきます。デフレを脱却したことで日本は世界の先進国同様インフレを前提とした資産形成が求められるようになりました。

インフレを前提とすると、毎月コツコツ預金を積み立てていくだけでは不十分で、株式など値下がりリスクもある金融商品にも投資を行う事が必要となります。

そのような経済環境の大きな変化に合わせて政府はNISAなどの制度を整えました。しかし、これまで資産運用を行ったことのない人たちにとって、株式や投資信託を買うというのは簡単な事ではありません。

長期の資産形成を行うためには、「長期・分散・積立」が重要と言われ、多くの方が盲目的にそれを信じています。この様な考え方はとても重要で良い考え方なのですが、どの様なやり方にもリスクはあります。

長期で資産形成を行うには1つ1つの考え方を正しく理解する事が大切なのです。特に私が強調したいのは、儲け方よりも損失の避けるという考え方です。

資産運用というとどうしても儲けたという考えが先に立つでしょう。儲からないならやらなくてよい、と思われる方も多いと思います。たしかにデフレの時代は儲からないならやらないという事でよかったのですが、インフレの時代となりやらないと資産の価値が目減りするという状況になった時、取り返しのつかない様な損失を避けながら、如何に資産を増やしていくかという考え方が重要になります。

インフレ時代の資産形成とは、稼ぐ資産運用ではなく、守り育てる資産運用なのです。世界的に株価が高値を更新する中、稼ぐ資産運用と守り育てる資産運用の差は見えにくいかもしれません。

しかし、株式という資産は数年に一度の暴落は避けられないという特性があります。その時に動じない資産運用を行うには、基礎を1つ1つ理解する事が必要なのです。本書では様々な事例を挙げながら出来るだけ分かりやすく説明しました。

儲けるだけでなく、守り育てるという、世界の富裕層が行っている、世界標準の資産の増やし方をお伝えしたいと思っています。

もしよろしければ書店などでお手に取ってご覧ください♪

書籍紹介

世界的ファンドマネージャーが説く、人生後半に備えるための「お金」の教養書

【推薦】ジム・ロジャーズ(クォンタム・ファンド共同設立者)
「いま投資の世界は、特に日本で大きく変化している。本書から未来を最善なものとする方法を学んでほしい」

【推薦】井村俊哉(投資家〔億り人〕/(株)Kaihou代表)
「資産運用に頼って資産形成をしてはいけない。本書は資産を護り生活を守るための指南書である」

【本書の主な内容】
◎世界標準とは異なる日本人の老後に対する考え方
◎デフレからインフレで資産形成の前提が変わる
◎世界の投資家はどこからリターンを得ているのか
◎新NISA時代の投資のポイント
◎年代別に見た資産形成の考え方
◎老後のお金をインフレから守る方法 etc.

概要

新NISA時代の資産運用手法や金融商品・銘柄選びを、海外の有力投資家を直接知る数少ない日本株ファンドマネージャーが徹底紹介!

目次

第1章 世界標準のお金に関する考え方
~なぜアメリカ人やスイス人はお金持ちなのか

第2章 インフレ時代に不可欠な「投資力」
~日本人はもっと豊かになれる

第3章 資産運用の基本
~分散して長期で投資する

第4章 新NISA時代の投資のポイント
~資産形成の一部として、新NISAをどう使うか

著者プロフィール

河北 博光  【著】
かわきた ひろみつ

ユナイテッドマネージャーズジャパン株式会社シニアポートフォリオマネージャー(日本証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト)。1993年日本生命保険相互会社入社後、同社資産運用部門、ニッセイ投資顧問株式会社(現ニッセイアセットマネジメント株式会社)にて主に日本株ファンドマネージャー業務に従事、2009年から2013年には同社旗艦ファンドの運用責任者。シンガポールのAPSアセット・マネジメント日本株CIOなどを経て現職。2019年Citywire Asiaが選ぶベスト日本株マネージャー10名の一人にも選出される。ニッセイアセット時代に派遣された米国有数の機関投資家であるボストンのパトナム・インベストメンツ、シンガポールで世界的なアセットオーナーを顧客に持つ独立系運用会社であるAPSアセットマネジメントでの運用経験から海外投資家を直接知る数少ない日本株ファンドマネージャーの1人。著書に『株主に響くコーポレートガバナンス・コードの実務』(共著、同文舘出版)がある。



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花輪陽子(FP@シンガポール、経営者、著者)
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