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FPとファンドマネージャーが教える 世界標準の資産運用

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シンガポール在住FPの花輪とシンガポールでヘッジファンドマネージャーの経験がある河北が世界標準の資産運用について語るマガジンです。月数回程度更新予定です。
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2024年8月の記事一覧

日本人の資産形成・資産運用に対する考え方は 世界標準から見ると異質 「世界標準の資産の増やし方 」

世界標準の資産の増やし方: 豊かに生きるための投資の大原則(東洋経済新報社)から、note限定で1章の1-1を抜粋します。 1 日本人の資産形成・資産運用に対する考え方は 世界標準から見ると異質1 世界でも突出して貯金が大好きな日本人  日本人は貯金が大好きな国民です。「お金を減らしたくない」「万一の時に 備えておきたい」という気持ちがとても強い人が多いと感じます。働いて稼 いだお金を好きなことに使ったり、投資に回したりするよりも、貯める方が 正しいという教育を社会から刷

世界標準の資産の増やし方: 豊かに生きるための投資の大原則(東洋経済新報社) はじめに抜粋

世界標準の資産の増やし方: 豊かに生きるための投資の大原則(東洋経済新報社)から、note限定ではじめにを抜粋します。 「インフレで日本円の価値が目減りしたらどうしよう」 「年金だけで老後まで豊かな生活が送れるのか不安」  新 NISA が始まり、日経平均株価が史上最高値を超え、いよいよ「貯蓄か ら投資へ」の流れが加速しようとしています。しかし、そんな中でも、自分 は株式市場の上昇とは無縁で、老後や日々の生活が心配という声もよく聞き ます。また、このような上昇相場は異

『注目の米雇用統計』ラジオNIKKEI マーケット プレス ファンドマネージャー河北博光さん

ラジオNIKKEI マーケットプレスにヘッジファンド・マネージャーの河北博光さんが出演され、政治に揺れるマーケットについてお話をされました。お話しされた内容の一部を要約します。全放送はradikoでご視聴ください。 マーケットが急激に回復 注目の米雇用統計は?今回の相場は急激に下げた後の急速な戻しに非常に驚いたっていう風に思いますけども、ここから雇用もそうですけども、色々材料が豊富な中で、この時期にこれだけ強く戻すのは意外感もあったし、相場は強いなと感じます。 雇用統計に

新刊『世界標準の資産の増やし方』(東洋経済新報社)8/21発売

執筆協力をさせていただきました書籍『世界標準の資産の増やし方: 豊かに生きるための投資の大原則』(東洋経済新報社)が8/21に発売になります。 2017年に投資銀行の知人を経由してシンガポールのヘッジファンドで活躍をされていた河北さんと知り合いました。当時、河北さんは海外日本株運用のパフォーマンスで世界1位(2017年 マーサーランキング)となるなど大変ご活躍されていました。私はクォンタム・ファンド共同設立者である冒険投資家のジム・ロジャーズ氏に長年に渡って取材を続けていま

市場動向の確認と経済ニュースの注目点(8/11~8/17)

今週はあまりにも急速な株式市場の戻りに驚きました。下げも上げも急なので先日書いたボラティリティと資産配分の話としてはよい事ではないのですが、主体別の売買動向などを見ていると、中期的に日本株が上昇するのではないかと思わせる様な動きも見られました。今週も1つ1つ確認していきたいと思います。 また、岸田首相の総裁選不出馬表明は、秋の衆議院議員選挙の可能性を高めたと考えられます。岸田首相も2021年10月の就任1カ月足らずで衆議院を解散しており、次期首相も早期解散に臨む可能性が高い

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為替の適正水準はどう決まる?

私はnoteの記事の中で繰り返し、為替には明確な価格決定理論が存在していないと書いています。為替が動くとその変動要因を説明する方もいらっしゃいますし、為替見通しなるものもあるわけですが、私は内容を理解しようとはしていますが、為替見通しを投資の拠り所とはしていません。 今回は少しお勉強になりますが、為替の価格決定理論について少し説明してみたいと思います。   古典的な3つの学説購買力平価 同じものであれば、どこであっても同じ価格になるべきだという考え方です。購買力平価が成

株価下落で機関投資家はどう動く?ボラティリティと資産配分の関係

株式相場の急落によって、投資家が資産配分をどのように変化させる可能性があるかという事について考えてみます。 昨日、「市場動向の確認と経済ニュースの注目点」の中で書きましたように、基準となる資産配分を持っている年金ファンドなどは株式相場の下落で下がった資産構成比を基準となるウェイトに戻すために株を買い増す可能性が高いと考えられます。 一方、多くの投資家がボラティリティの高まりで基準となるウェイト自体は下げなければならなくなる可能性があるとも書きましたが、その仕組みについて説

市場動向の確認と経済ニュースの注目点(8/2~8/10)

今週は皆さんお疲れ様でした。私も想像していなかった激しい相場となり驚きました。多くの人が変動の理由は説明できても、その幅の大きさなどについては理解が難しかったのではないでしょうか。 私も理解できている事、理解できていないことが混在している状態です。相場の部分は自分が理解している事、どこが分かっていないかという事を整理してみたいと思います。 この相場で短期的には損をした人も上手くトレードして利が乗っている人もいると思います。でも、これだけの相場はそうそうないので、こういう時

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市場動向の確認と経済ニュースの注目点(7/28~8/1)

今週末は記事を書くことができないので、8/1までのニュースをまとめさせていただきます。来週は8/2~8/10までの内容で書かせていただきます。 メンバーシップの申し込みはこちら <マーケットチェック>今週は日米の金融政策決定会合に注目が集まっていましたが、中東情勢や中国向け半導体規制に関するニュースが入ってくるなど、相場材料が多く変動が激しくなっています。 簡単にポイントだけまとめておきます。 日銀金融政策決定会合 政策金利の引き上げがサプライズであったため中心に報

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