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日経平均が連日高値を取り株式市場が大きく上昇している中、金融に携わる私が持つ一抹の不安

 私は、現在神奈川県で独立フィナンシャルアドバイザーとして活動をしている。10年以上大手証券会社に勤務しており、退職とともにいくつかの仕事にチャレンジしてことごとく失敗をし、現在のIFAという仕事に落ち着いた。

 私が社会人になった2008年はリーマンショックの年で新入社員であった私は顧客宅を1件1件訪問し証券口座開設をお願いする日々を過ごしていた。

この時日本国民がバブル崩壊により投資への考えが冷え切っていることを大きく痛感した。そしてこの原体験が今私が持つ一抹の不安につながっているのだ。
 
 株式投資は扱う投資家自身の考え方でいかようにもなるちょっと不思議な活動である。

ある人はギャンブルだと言うし、ある人は家が建つというし、またある人は詐欺という。正解は基本的にはない。

ただし、結果が散々な結果になるのであれば二度と投資行動を起こす気にはならないだろうし、自身の人生から株式投資という選択を捨ててしまいかねない。

 2013年にフランスの経済学者であるトマ・ピケティは著書である「21世紀の資本」でr>gという公式を打ち出し、私たちに豊かになるためのヒントを提示してくれた。

企業は従業員の給料を毎年上げてはくれない。しかし、株主還元には必死であり、業績を上げるために必死でがんばっているし配当も払ってくれる。つまり私たちは株主になり企業成長の恩恵を受ける必要がある。

 今のように日経平均が空前絶後の金余り相場の渦中にいる時、本質は見え辛くなってしまうが、株式投資の真の目的は「あなたの豊かさ」にある。

多くの方が株式市場に参入することは日本国民の未来には大いにプラスではあるのだけれど、この投資経験がトラウマとなり自身の人生から株式投資という選択を捨ててしまう結果にならなければいいなぁとこころから願っている。

そのためには、長期、積立、投資を粛々と継続することです。あの世界最高の投資家として名高いウォーレンバフェットは「多くの人は早く金持ちになりたくてお金を失っている」と警告している。

下がっても買い増し、上がっても買い増しできるだけの心の余裕と優良な銘柄を見つけてほしいものである。

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