【鉄道旅行】クリスマス冬の青春18きっぷ日帰り旅② ~数年振りの神戸~
2021年12月25日、約1年振りに青春18きっぷを使った日帰り旅行に出ました。
数年振りの神戸
記憶を辿ると神戸に降り立ったのは2016年4月以来。5年半振りの神戸です。
神戸よりも更に西に向かう際に神戸を「通過」する事はあるのですが、富山県に住んでいると関西を目的地として行くとしても大抵は大阪止まりになってしまいます。
今回なぜわざわざ神戸まで来たのかと言いますと、2つの目的がありました。
① 市営化され、「神戸市営地下鉄北神線」になった「北神急行電鉄」に乗る事。
② 三宮センタービルに点在するアニメショップを散策する事。
①につきましては、全国のJR・私鉄完全乗車を目指していて、事業譲渡などで鉄道路線の運営事業者が変更になった場合は再カウントして改めて乗車する、と言うマイルールを設けています。例えば北陸新幹線長野~金沢間開業に伴い並行在来線がJRから第3セクター鉄道に移管された場合は、JR時代に乗っていても改めて乗り直しています。それと同様に北神急行電鉄時代に乗車済みの区間ですが、神戸市交通局の運営になったので改めて乗りに来ました。
②は、単にヲタクなだけです。
地下鉄に乗る
地下鉄、と言う語の響きは都会を感じます。出身地の横浜には横浜市営地下鉄があり、当時の自宅の最寄駅からは東京の営団地下鉄(現・東京メトロ)への直通電車が走っていました。現住所の富山には路面電車がありますが、地下鉄は当然ありません。
足取りも軽く、年末の買い物等で賑わう中で地下鉄の入口に向かいます。
改札脇の売店はコンビニ「ファミリーマート」になっていました。全国的に駅売店のコンビニ化が進み、ポイント付与や品揃えの増加、営業時間の延長などのメリットもありますが、ローカル新聞を集める立場から言いますと取扱い新聞の縮小も目立ってきています。
二層式のホームに下りて谷上行きの電車を待ちます。新神戸までは1時間に8本の電車がありますが、そこから先の谷上まで行くのは半分の1時間に4本です。それでも地方から来た人間から見るとかなり恵まれています。
やって来た電車は元北神急行電鉄所属の電車でした。車体色が神戸市営地下鉄の緑色ではなく茶色でこれはこれで落ち着いた配色です。
ほぼ座席が埋まる程度で三宮を発車。車内の乗客は皆マスクをしているものの談笑している人も見掛けます。国際結婚らしき夫婦も見掛ける他、ベビーカー持込みで乗っている人もいるのが大都市圏を感じます。
車内放送は多くの地下鉄で標準となっている日本語と英語の他、中国語と韓国語も自動放送で入っていました。韓国語は少し解るのでよく聴いてみると、日本語の放送内容を端折らずにほぼそのまま伝えていました。
新神戸で半分位の乗客が降り、元北神急行電鉄の区間に入ります。六甲山系を一気に全長7km余りのトンネルで貫く路線で、その間に駅はありません。
六甲山を抜ける
延々とトンネルを走り、そろそろ飽きてきた頃にやっとトンネルを出るとすぐに谷上に到着です。周囲は緑に囲まれた六甲山北麓です。
山や丘を切り開いた住宅地が少し離れた所にありますが、谷上駅自体は地下鉄と有馬温泉や三田など更に奥に向かう神戸電鉄線、住宅地に向かうバスとの交通結節点となっています。
地下鉄を下りた乗客は程なく来た神戸電鉄有馬線の普通三田行きに吸い込まれていきます。
電車にはヘッドマークがありました。
ヘッドマークには北神急行電鉄から続く萌えキャラなどがあしらわれ、「市営化1周年」と書かれていました。
なかなかレアな車両に乗れました。
谷上駅を歩き回る
ホーム上をウロウロするだけも何なので、階段を下りて改札に向かいます。
しかし、そこには萌えキャラのトラップがあったのです。
階段を下りると、北神急行電鉄から神戸市営地下鉄に引き継がれた萌えキャラ「北神弓子」が描かれたグッズの自販機がありました。
この手のものは窓口で売る事が多いのですが、自販機で販売しているのが市営地下鉄と私鉄が改札内で交錯する駅らしい所です。この駅は市営地下鉄の部分を含め管理は神戸電鉄に委託しています。
六甲山北麓にある谷上は日本一標高の高い地下鉄の駅です。標高244mで、以前の最高所の駅だった仙台市地下鉄東西線の八木山動物公園(136m)を上回っています。既存の私鉄路線の買収とは言え、日本一の駅を持つ事になった訳です。
改札を出て駅舎を出ます。傾斜地にありホームから見ると地上にあるように見えますが、駅舎から見ると高架線に見えます。
再び改札を通り、地下鉄に乗ろうと電車を待ちます。
ホーム上には売店としてセブンイレブンがあります。神戸市営地下鉄の駅売店は通常ファミリーマートですが、谷上は神戸電鉄管理なので神戸電鉄に合わせています。
自販機も幾つかありましたが、農産物の自販機がありました。地下鉄の駅のホーム上にトマトの自販機。
再び地下鉄に乗る
三宮に戻るべくやって来た地下鉄は今度は元々神戸市営地下鉄の車両でした。
さっき乗ってきた元北神急行電鉄の車両とは色合いが全然違います。
三田・有馬温泉から来た神戸電鉄の電車から乗客が移り、再び六甲山系を貫くトンネルに入りました。
昼過ぎの三宮に戻り、昼食を取ろうと地上に出ます。相変わらず年末の買い物などで賑わっています。