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2022年「ガンジツスゴクオモイシンブン」(元日凄く重い新聞)蒐集行 第5章 ~いよいよ本題。今年の「ガンジツスゴクオモイシンブン」蒐集行①年越し旅行、出発~

毎年元日付の分厚くて重い新聞を集めています。

何度も予定変更

毎年の恒例行事として元日付の分厚くて重い新聞、即ち「ガンジツスゴクオモイシンブン」を買い集めに出ていますが、今年、2022年元日については前年同様、何度も計画の再考を迫られました。
当初は大晦日の夜に夜行高速バスで富山を出て、京都からは「青春18きっぷ」を使い東に向けて普通電車を乗り継ぎ、東京に向かい、初夢を見てから富山に戻るつもりでしたが、何度か計画変更の末、生憎諸般の事情で1月2日にどうしても朝から富山に居なくてはならない事になり、予定を変更しました。その度に高速バスのキャンセル料がかかってしまいました。

大晦日の早朝に旅立ち

大晦日、2021年12月31日の早朝に自宅を出て、車で高岡駅に向かいました。
富山県西部の拠点ですが、新幹線の駅が約1km南の新高岡駅に出来た上、特に高岡駅南口にあった商業施設跡が解体されて駐車場になってしまったため、高岡駅周辺の駐車場事情が一変し南口に面した駐車場が24時間200円まで下がってしまいました。
駅からの二次交通が貧弱でどうしても駅までのアクセスを車に頼らざるを得ない住民にとっては有難い話です。行政が駐車場を整備したものとは違いますが、自然発生的な「パークアンドライド」になっています。

降雪・凍結路を進む。

例によって大雪が危惧される生憎の天候ですが、始発電車が来る前に高岡駅南口のコインパーキングに車を停めました。途中でコンビニに立ち寄り、大晦日付の新聞と朝食代わりのパンと飲み物を買う余裕もありました。

高岡駅南口。写真の真正面にかつて商業施設があり、パチンコ屋を経て解体、更地になり結局駐車場になってしまった。

高岡駅は北陸新幹線開業直前に駅舎の改築が行われて橋上駅舎になり、かつては裏口扱いだった南口も「瑞龍寺口」と名付けられました。

雪に埋もれつつある高岡駅瑞龍寺口(南口)の看板。

改札口がある南北自由通路へは昇降共にエスカレーターとエレベーターが完備され、大きな荷物を抱えた観光客にも優しいバリアフリー化されました。
ここから金沢までは北陸新幹線開業に伴い第3セクター、あいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道になりましたので「青春18きっぷ」は使えません。そのため、金沢までは別に切符を買うかICOCAなどの交通系ICカードを使います。

高岡駅改札口。自動改札口はあるがICカード専用。

改札を通り、ホームに降りると雪に埋もれた線路に寒風が吹き付けます。堪らずホーム上の待合室に入ります。最近は冷暖房完備なのが有難いところです。

隣のホームには電源を落とした電車が留置されていた。車体に付着した雪が降雪の激しさを物語っている。

高岡5:49発の金沢行き普通電車到着を告げる放送があり、待合室から出ます。放送があった後で電車到着まで延々とメロディーが鳴り響くのは首都圏をはじめとする東日本の人には馴染みがないかもしれませんが、関西はじめ西日本では普通です。あいの風とやま鉄道では駅が所属している市町ごとにメロディーを変えています。

金沢行き始発電車が入線。

富山発金沢行きの普通電車は4両編成です。車掌さんが乗っています。最近JR西日本では感染症対策で無人駅でもワンマン運転でも全部のドアを開けていますが、あいの風とやま鉄道ではボタンを押して開ける方式を堅持しています。乗客としても冬場に駅に停まる度に冷気が入らないで済むので有難いです。

金沢行き始発電車の車内。JR西日本と共通の521系を使っている。

若干の乗客が入れ替わり、高岡を出ました。車内は半分くらいの座席が埋まっています。静まり返った中で唯一外国人がベトナム語らしき言葉で会話をしています。
夜明け前の線路を走り、県境を越えて石川県に入り、鉄道会社もIRいしかわ鉄道に変わります。駅名標も石川県に入って最初の駅である倶利伽羅駅からデザインが変わります。
駅ごとに乗客が増えて金沢駅に到着しました。

先頭車の中央部のドアに付着した雪の量にご注目。

ここで次に乗る普通電車福井行きを待っている間に改札を出て、新聞を買います。金沢駅東西自由通路にあるセブンイレブンでは石川県で発行している「北國新聞」「北陸中日新聞」のみならず、富山県の「北日本新聞」「富山新聞」、福井県の「福井新聞」も売っています。

18きっぷ入鋏

改札で「青春18きっぷ」にスタンプを押してもらい、ホームに上がります。
丁度富山発の北陸新幹線つるぎ号の始発が到着し、普通電車福井行きの前に発車する大阪行き特急サンダーバードと米原行き特急しらさぎに吸い込まれます。「元日JR西日本乗り放題きっぷ」が出ていればこの人混みの一人になっていたかもしれませんが、今回は黙って見送ります。

かつては立ち食いそば店があった。現在は駅弁屋だが同じホーム上にセブンイレブンもあり、開店時間は短い。

金沢駅オリジナルの筝曲をアレンジした発車メロディーが鳴り響き、特急列車が去った後、2両編成の普通福井行きが入線です。

普通電車福井行きが入線。右横の電車は普通電車七尾行き。車体の帯の色が違う。

福井行きの10分前に普通大聖寺行きがあり、野々市、松任、小松、加賀温泉などへの石川県内の駅への乗客はそちらに乗ってしまったのでこちらは空いた状態で金沢を出ました。
2両編成でワンマン運転ですが、無人駅を含む全ての途中の駅では全部のドアが開きました。この辺はICOCAが導入済みなので車内での運賃収受が乗車券・定期券のチェックは行っていないようです。
無賃乗車やキセル乗車が横行する事を危惧します。

首都圏のロングシートに比べれば断然快適な西日本の普通電車。

金沢を出た時点で2021年最後の日の出を迎えましたが、生憎の曇り空でした。

金沢の郊外を進むが、程なく田園地帯になる。

新幹線の線路は白山車両基地で一旦途切れますが、敦賀までの延長工事が進んでいます。敦賀まで開業すると金沢から敦賀までの在来線も第3セクターになってしまうため、青春18きっぷが使えなくなります。
北陸民にとっては青春18きっぷを使った旅が出来るのは事実上、今の内です。
石川県最後の駅である大聖寺では隣のホームに10分前に出た普通電車が折返し金沢行きとして停まっていました。普通電車による県境越えの需要は少ないのですが、それでも1時間に1本の普通電車が確保されているのは有難い限りです。

大聖寺駅。今は加賀温泉駅に特急が停まり存在感は薄くなっているが、石川県加賀市の行政上の中心である。

大聖寺を出ると峠を越えて福井県に入ります。
段々と乗客が増えて、ほぼ座席が埋まり若干の立ち客を乗せて福井に到着です。

ここまでの旅程

自宅→自家用車→高岡駅
高岡5:49→あいの風とやま鉄道/IRいしかわ鉄道普通金沢行き→金沢6:29
金沢7:02→JR北陸本線普通福井行き→福井8:27

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