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【鉄道旅行】春の青春18きっぷ旅② ~普通電車に乗車~

2022年4月9日・10日に一泊二日で東京に行きました

公私共々慌ただしい7月だった為、続きの投稿が出来ないでいました。

岐阜県から長野県へ

岐阜県飛騨市旧神岡町のコンビニに立ち寄り、国道471号を南下します。この道は高山市の平湯温泉に通じており、そこから安房トンネルを通り長野県松本市に抜けます。
この経路は富山から長野県中南信地域のみならず首都圏の大部分の地域へは最短経路となっているため結構利用する人が多く、夜間でも富山ナンバーの自家用車やトラックが目立ちます。道は一部を除き道幅が狭く、一応時速50km制限ですがそれ以上飛ばすのは躊躇われる箇所もあり、慎重にハンドルを捌きます。
飛騨市旧神岡町から暫く走ると橋を渡り、高山市に入ります。但し「平成の大合併」で高山市に編入された場所であり、旧上宝村に当たります。ここが電力会社の境界になっています。中部電力管轄の岐阜県でも飛騨市旧神岡町は富山県とのつながりが深い為か例外的に北陸電力管轄です。
神岡から平湯までは約30km。その間約20kmは神通川の支流である高原川に沿って標高を上げていきますが、新穂高温泉との分岐点である栃尾温泉から先は標高約1,400mの平湯温泉目掛けて勾配が急になります。軽自動車ではアクセルベタ踏みになる位です。幸い後ろから煽られる事はありませんでしたが、時々後続車が苛立って追い越す場合もあります。

深夜でも往来が絶えない安房トンネル平湯料金所。

急な上り坂を登り切ると国道471号の終点且つ高山市街地から来た国道158号との合流となる交差点を経て安房トンネル平湯料金所に到着です。ここから4km強は「中部縦貫自動車道」の一部である有料道路になります。
このトンネルは長野県松本市と岐阜県高山市を年間を通して通行可能な唯一の道路であり、首都圏から飛騨高山のみならず、富山県までの最短経路となっています。このトンネルが開通する前は標高約1,700mの安房峠は冬季通行止めであり、大型車のすれ違いも困難なヘアピンカーブが連続する山道しかなく、夏季の上高地や乗鞍への観光シーズンになると大型バスの往来が多く峠越えに数時間かかる事もざらだったそうです。
現在はトンネルを約5分で通過して長野県に抜けます。

酷道を進む

しかし、松本へ抜けるにはここからの道が正念場です。安房トンネル長野県側の中の湯出口を通過するとすぐに急な下り坂になり、上高地への分岐に到達します。4月上旬の時点ではまだ上高地へは行けませんがそれでも高山目当ての観光客と思しき大都市圏のナンバーの自家用車や貸切バス、トラックが頻繁に通過します。道路はほぼ毎年沿道で行われる拡張や橋・トンネル・洞門・スノーシェッドの整備により幾分はましになっていますが、それでも急カーブや狭い道が続く「酷道」です。
15年前に横浜から富山に移ってから幾度となく通った道で慣れてはいますが慎重にハンドルを捌きつつ進みます。
松本市街地に下りるまで沢渡など温泉地、奈川渡ダムの上、バイパスの建設現場、急カーブの連続を経て旧安曇村の島々まで来ると胸を撫で下ろします。ここまで来ると「酷道」から普通の道路になるからです。
シーズンに入ると上高地へのピストン輸送で活躍するであろう何十台ものバスが停まっているアルピコ交通上高地線の終点・新島々駅の前を通るとすぐに約60km振りのコンビニが見えてきます。
更に進み、長野道の松本インターを通過すると間もなく長野と名古屋を結ぶ国道19号との交差点に到達します。国道19号を名古屋方向に進路を変え、途中コンビニに寄り朝刊と缶コーヒーを買い、パークアンドライドの駐車場があるJR篠ノ井線の広丘駅に到達します。

早朝のJR広丘駅。

駐車場にクルマを停め、荷物を下ろして駅舎に上がります。エレベーターがあって助かりました。

窓口はあるが早朝なので時間外。

「青春18きっぷ」使用開始

有人駅だが早朝なので無人。ここでもSuicaが使える。

駅員さんがまだいないので、そのまま改札口を通ります。

無人で閉まっている改札窓口には前夜使ったと思しき切符が挿んであった。

それにしても、ここでもSuicaが利用可能なのです。200km以上離れた東京以外にも一番遠い所では福島県の常磐線浪江駅までSuicaが使えてしまいます。驚くばかりです。
ここで5:59発の高尾行きの始発電車を待ちます。

始発電車を待つホーム。塩尻・名古屋・新宿方面。

4月の信州はまだ寒く、首をすくめて電車を待ちます。
松本方面の線路をタンク車を連ねた貨物列車が通過していきました。内陸県である長野県にとっては四日市や横浜の製油所からガソリンや軽油など石油製品を運ぶ貨物列車は正に命綱となっています。

始発電車を待つホーム。松本・長野方面。

ホームに始発電車目当ての乗客が数人降りてきて、暫くして松本発高尾行きの電車が入ってきました。かつては東海道・東北・高崎線を走っていた211系の6両編成、座席は…通勤電車並みのロングシートでした。
まあ青春18きっぷで「乗せて頂いている」立場なので色々言うのは野暮です。座席に腰掛けると眠気が襲ってきました。

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