2022年「ガンジツスゴクオモイシンブン」(元日凄く重い新聞)蒐集行 第1章 ~新型コロナ禍に振り回された2020年~
毎年元日付の分厚くて重い新聞を集めています。
(おさらい)元日付の新聞の魅力とは?
「一年の計は元旦にあり」とも言うように、元日付の新聞にはこれから来る一年を見据えた国や地域の政財界のリーダーの新年の抱負などを取り上げるインタビュー記事、一年に行われるイベントなどを紹介する記事、過去を振り返って「XX周年」となった出来事の紹介とその後の調査を記した記事、地道に調査してきた特ダネ記事、そして普段目にしないような企業からも集まるご挨拶広告など、普段の新聞紙面では見られないような記事や広告が満載されています。
必然的に元日付の新聞紙面は普段に比べて分厚くて重くなります。
(おさらい)「ガンジツスゴクオモイシンブン」命名のきっかけ
元々旅行好きでそのついでに旅先でローカル新聞を集めていましたが、いつからかローカル新聞の魅力にハマり、やがて「新聞を集める」事が旅行の目的になってしまいました。
その中で2016年、JR西日本の「元日乗り放題きっぷ」を使い友人と共に元日に富山から博多までの日帰り往復を試みている途中、山陽新幹線車内で当時車内販売で売っていたアイスクリーム、別名「シンカンセンスゴイカタイアイス」を食べていた時にふと自分が集めている新聞も「元日凄く重い新聞」を「ガンジツスゴクオモイシンブン」にしてみてはどうか、と考え付き、ツイッターでハッシュタグにしました。
波乱だった2020年 前半
2020年の「ガンジツスゴクオモイシンブン」の片隅にあった「武漢で原因不明の肺炎」と言うベタ記事がやがて世界中を大混乱に陥れる事になるとは、当時全く考えた事もありませんでした。
2月には横浜港に停泊中のクルーズ船で相次いで感染者が見付かり、未知のウィルスに日本中が戦慄しました。中国を中心にした外国人観光客が巷から消え失せ、特にインバウンド客を相手にしていた飲食、宿泊、商店は火が消えたようになりました。
2月29日から3月1日にかけて土日を利用して大阪に行きましたが、投宿したビジネスホテルは上得意客だった外国人観光客が消え、1フロア丸ごと消灯していました。この頃から街中ではマスクをする人が増えました。
3月に入ると学校が休校になり、あらゆる人が社会の混乱を実感するようになりました。
特に3月30日にドリフターズの志村けんさんが新型コロナウィルスに感染し亡くなった事は全国に衝撃を与え、改めてウィルスの恐ろしさを認識しました。
富山県でもほぼ同時期に初の感染者が見付かり、県内に緊張が走りました。
4月には史上初の「緊急事態宣言」が発令され、県境を跨いだ移動や大人数での会合の自粛が強く求められました。例年友人との花見は県境を跨いで岐阜県や長野県まで赴いていたのですが、この年は断念し、県内で済ませました。
せっかくのGWも緊急事態宣言下ではどこにも行けず、時折近所のスーパーに食料品の買い出しに行く以外は自宅の片付けをひたすら行っていました。
そのため色々と新聞のコレクションが出てきました。
5月下旬になると社会は落ち着き出し、「新しい生活様式」が提唱されるに至りましたが、その渦中でマスクやトイレットペーパーの品不足が発生しまし、スーパーやドラッグストアには連日マスクやトイレットペーパーを求める人が殺到していました。
5月末で緊急事態宣言が解除され、6月に入ると長らく休校だった学校も動き出し、マスクやトイレットペーパーも出回り始めて社会は落ち着きを取り戻したように見えました。しかしマスク着用の奨励はなくなる事はありませんでした。
波乱だった2020年 後半
7月に入ると下旬から「Gotoキャンペーン」が始まり、東京五輪が延期になったものの東京五輪にかかわる祝日移動は変わらず、7月に4連休となりました。
この時期久し振りに友人と車で静岡県まで旅行をしました。
それからはどこにも行けなかった今までのうっ憤を晴らすかのように遠出をしました。
8月から9月にかけては「青春18きっぷ」を使い週末旅行を楽しんだほか、10月にはJR西日本の「どこでもきっぷ」を使い、友人と博多まで週末を使い1泊旅行をしました。
11月には上京し、多くの同人関係の友人と親交を温める事が出来ました。
しかし、年の瀬が迫るに連れて再び暗雲が。例年12月上旬に発表される筈の2021年の「元日JR西日本乗り放題きっぷ」は発表されず、事実上発売中止となりました。
2021年の「ガンジツスゴクオモイシンブン」蒐集行計画
かくして、2021年の「ガンジツスゴクオモイシンブン」蒐集行は友人は行かず、一人旅となる事が決まりました。
取り敢えず「青春18きっぷ」を買い、時刻表を見つつどの方面に行こうか計画を練りました。
全国のJRで使える切符ですので、例年のJR西日本の枠にとらわれずJR東日本エリアに行ってみようと併せて富山~仙台の夜行高速バスとホテルの予約も済ませました。
計画では、富山を大晦日の夜に発ち、北陸鉄道と富山地方鉄道が共同運行していた金沢・富山~山形・仙台間の夜行高速バスを使いバス車内で年越し、元日の早朝に山形に降り立ちここから「青春18きっぷ」を使用開始。普通電車を乗り継いで秋田、青森と北上して第3セクター鉄道で18きっぷが使えない青森から盛岡までは東北新幹線に乗り、盛岡泊。翌1月2日に盛岡から仙台まで普通電車を乗り継いで南下して仙台発の夜行バスで富山に戻る、と言うかなり野心的なものでした。
この経路で行きますと、JR新青森駅と青森駅で「北海道新聞」「道新スポーツ」まで売っていますので、福島県を除く東北地方の県紙を一気に入手出来るものでした。
2021年の「ガンジツスゴクオモイシンブン」蒐集行、計画再考
しかし、運悪く年末に警報級の大雪の予報となり、12月29日にバス会社から予約していた12月31日付は運休、と電話がありました。支払い済みのバス代は全額払い戻しになったものの、計画の再考を迫られました。
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