【映画「コトブキストーリー」(仮)を考える会】のお誘い
こんにちは、ヨコハマDOCS事務局の浅野です。
暑い日が続きます。お変わりはないでしょうか。
先日(7/8)開催されたキックオフイベントですが、盛況のうちに終了することができました。
会場は満席となり、立ち見が出るほど。横浜内外から訪れた40名の観客の皆さんと沸き立つ熱気をわかちあいました。
当日上映した「どっこい!人間節 -寿・自由労働者の街」(小川プロダクション/1975年)作中でギターを弾き語りする姿が印象的な登場人物「セブン」さんもお越しになり、寿歴史研究会代表の加藤彰彦さんをお招きした対談に加わって、撮影当時の貴重なお話を聞かせてくださりました。
横浜と、ドキュメンタリー映画を愛する多くの方々に見守られ、前途洋々な”開港式”となりました。
イベントレポートを鋭意作成中です。しばらくお待ちください。
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ヨコハマDOCSでは、これまでにご紹介した「DOCSワークショップ」「DOCSシアター」の各プログラムに加え、横浜・寿町を舞台にする新たな試みを考えております。今回はそのお知らせとなります。
ヨコハマDOCSの活動拠点がある寿町。【「コトブキストーリー」(仮)を考える会】と題して、この街の過去と現在を描くドキュメンタリー映画の企画検討を行っていきます。
2023年度は月1~2回のペースで、映画の企画検討、寿町に関する資料の読み込み、関連書籍の読書会、参考作品の試写会、フィールドワーク等を行う予定です。
<スケジュール>
当面はことぶき協働スペースにて、毎月第3土曜日の16~18時に行います。ご参加頂ける方はぜひ事前にご連絡お願いします。
第1回:8月19日(土)16~18時 延期:9月16日(土)16時〜18時
参加無料
参加者自己紹介、今後の検討会の内容、描きたい題材、参考資料等の意見交換
参加条件:不問
ドキュメンタリー映画や映像制作の経験がない方も、ぜひご参加ください。
以後の予定:9月16日(土)、10月21日(土)、11月18日(土)、12月16日(土)
<コラム:いま寿町で映画製作を考える>
ヨコハマDOCS代表 飯田基晴
寿町では、1970年代に小川プロダクションによりドキュメンタリー映画『どっこい!人間節 -寿・自由労働者の街』が制作されました。1980年代には『寿ドヤ街 生きる』、『寿ドヤ街 生きる2』(ともに監督:渡辺孝明)が作られましたが、私の知る限りその後40年近く、ドキュメンタリー映画は作られていません。
さまざまな過去や背景を持つ人々が暮らすこの街で、安易にカメラをまわすべきではないでしょう。しかし、記録や記憶に留めておくべき事柄が、街のあちこちにあるのも事実です。
それらは映像よりむしろ、活字のノンフィクションとして描かれてきました。近年も意義ある書籍が相次いで刊行されています。2020年には『寿町のひとびと』(山田清機著 朝日新聞出版)が出版。
そして、ことぶき協働スペースを拠点に、2021年に寿歴史研究会が発足し、2023年に『横浜寿町〜地域活動の社会史』(上下巻 寿歴史研究会編著 社会評論社)を出版しています。
果たしていま寿町で、社会の課題や人間の尊厳を描くドキュメンタリー映画を作ることができるでしょうか?
ドキュメンタリー映画を作るということは、撮影対象を見つめるだけでなく、撮影対象から見つめられることでもあります。
私たちは街の人々にカメラとともに受け入れてもらえる存在となり得るのでしょうか。
作るならば、何を撮り、何を表すべきでしょう?
まずは1年をかけて、映画製作の可能性を探りたいと思います。
私たちとともにこの挑戦に取り組んでくれる仲間を募ります。
寿町に生きる人やこれまで関わってきた人にぜひ参加して頂きたい。同時に、これまで関わってこなかった人も参加して頂きたい。
映像制作の技術や経験のある人にもぜひ参加して頂きたい。同時に初心者でよいから、熱意と好奇心のある人にも参加して頂きたい。
多様なバックボーンを持つ人同士が協働で取り組むことが、きっとこの街の多様性を描き出す力になる、いまはそう考えています。
<その後の活動予定>
2023年度 「コトブキストーリー」検討会の開催(月1~2回)
2024年度 「コトブキストーリー」製作チーム結成、企画検討、資金集め、撮影開始
2025年度 撮影、編集
作品完成後は映画祭へのエントリー、劇場公開を目指す
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