10月から横浜でウーバーイーツの配達を始める。
ウーバーイーツの配達に初めて行った時の話をまとめています。
※ちなみに、このお話の要点は以下。
・チー牛は優しい
・チー牛を大切に
・電動チャリで、むやみにグルグルしない
・電池がなくなったら帰ろう
実は、ウーバーバック(通称:ウバック)の購入や配達をするための申請などは8月に完了してあった。しかし、ウーバーイーツの配達員を始めることが少し恥ずかしいと思っていたので、なかなか踏ん切りがつかず、気がつけば10月後半になっていたのだ。その間に、youtubeでピックアップの方法やアプリの使い方などを確認して、知識だけが増えていく一方でなかなか重い腰があがらなかった。
↓見ていた動画は、「ケロケロますみ」さんの動画。かわいいじゃないか!
結局、僕が配達を開始したのは10月後半の22時だった。少し肌寒くなってきた木枯らしが吹く中、2ヶ月間以上放置されたウバックを背負い、自転車(電動自転車)を漕ぎ出した。どうして、10月後半のその日にスタートしたかというと、たまたま読んでいた漫画で、『美人とデートできるのは美人に告白したヤツだけ』という言葉に共感したからだった。つまり「行動した人だけが行動した分の結果が得られるよ」ということだ。どうして22時にしたのかと言うと、日中より外にいる人が少ないからもたついてもあまり迷惑かけないと判断したからである。
↓その時に読んでいた漫画。スマホアプリで読んでいるため、何巻にそのセリフが出てくるかはわからん!
とにかくバックを背負って、横浜駅まで行ってみる。そう、まず目指したのは西口にあるマクドナルドだ。(通称:西口マック)なぜ、西口マックなのかというと初心者だろうが熟練者だろうが横浜だろうが高松だろうが、ウーバー配達員はマックの前でひたすら待っている、というイメージがあるからだ。ちなみに、これは日本だけではない。世界中のウーバー配達員たちはマック前で地蔵している。世界を見てきた僕が言うのだから、間違えないはずです。
※地蔵:ウーバー配達員が依頼を待っている状態
僕も、西口マックから少し離れたところで地蔵してみる。が、しかし全く鳴らない。10分、15分、20分と待ってみるが全く鳴らない。youtubeで見ていた限りでは、出発して5分で鳴っていたり、鳴ってもキャンセルしていたりと次から次へと注文が来るのかと思っていたのだが、僕のスマホは、うんともすんとも言わないのである。一応、Bluetoothのイヤホンもしているので、依頼音を聞き逃すことはないはずなのだ。というか、むしろずっと鳴らない画面を見ているので依頼を逃すことはない。
完全に、新世紀エヴァンゲリオン第参話『鳴らない、電話』である。
↓使っているスマホとBluetoothイヤホン
仕方ないので、自転車を漕いで見ることにする。そう、あてもなく横浜駅をグルグル回ってみる。はっきり言って、地蔵している間は本当にやることがないのだ。しかし、グルグルしてもなかなかスマホは鳴らない。おかげで、横浜駅周辺の地理に詳しくなることができた。
ちなみに、自転車で横浜駅の東西出口を行き来しようとするのであれば、青木橋を渡るか平沼橋を渡るしかない。交番で聞いたので、確実な情報だと思う。
そして、青木橋と平沼橋を3回づつ渡ったところで、ついに僕のスマホが鳴ったのである。
♪ティロリロリリ〜ティロリロリリ〜、僕は「ああ、こんな音が鳴るんだな」と感動を噛みしめながら、よくわからずその依頼を受けることにした。そして、画面を見ると僕の初仕事はガストに決まったようだ。たまたま、チャリで1分のところにいたので、「せっかくの初仕事なんだからピックアップまで、もう少し距離があってもよかったな」と、アホなことを思いながら料理を受け取りに行った。店内に入り、店員に声をかけ、番号を言って、待たされる。料理を受け取ったら、自転車に戻り料理をウバックにしまって、配達先を確認する。
ちなみに、僕は、バックを自転車にくくりつけている派なので、店内には持ち込みません。そして、この時自転車の振動から料理を守るべくタオルが必要であることに気がつきました。
アプリ内のボタン一つでGoogleMapが起動して、配達先までの道順を示してくれる。ふむふむ、とりあえずMAP通りに進めばいいんだな。距離は2kmなので、まあ遠くもないかということで自転車を漕いでいると配送先は坂の上にあるようだった。横浜という街は本当に坂が多い。電動チャリが正解なのかロードバイクの方がいいのかは分からないが、僕は自前の電動チャリを必死に立ち漕ぎして目的地を目指した。スマホを片手に坂道を自転車を立ち漕ぎするというのは、なかなか危ない状況であるため、この時にスマホホルダーを買うことを決心した。
↓翌日amazonに発注したスマホホルダーはこちら。たぶん、これが最適解です。一応、他のも試してみたんだけど、全然ダメだった。
初めての配達、勾配の急な坂道、入り組んだ住宅地、真夜中、という条件が重なり、僕は配達先がわからず道を行ったり来たりしていた。さらに追い討ちをかけるように最悪の事態がやってきた。それは、電動チャリの電池が切れたのだ。意味もなく時計回りで平沼橋から青木橋までの横浜駅周辺をグルグルしていたので、電池が底を尽きたのである。最悪の事態に、少し半ベソになりながら激重電動チャリを押していると、向こうからメガネの青年が歩いてくる。なんか、チー牛が来たなと思っていたら、「ウーバーですか?」と聞いてくる。そう、彼が注文者だったのだ。おそらく、僕が迷っているのをアプリ上で見かねて、家から出てきてくれたのだろう。
チー牛、呼ばわりしてごめんなさい。
心の底からそう思って、道のど真ん中で「大変お待たせいたしました!」と言って料理を渡した。チー牛は料理を受け取ると足早に暗闇の中へ去っていった。僕は、慌ててポケットのスマホを取り出して、配送完了ボタンをスワイプする。♪チャリン、と小気味のいい音で配達が完了状態に切り替わり、また新たな依頼待ちになった。結局、チー牛の家はわからなかったが、外に出てきてくれたおかげで料理を渡すことができた。しかも、チー牛は『スムーズな受け渡し』評価ボタンまで押してくれた。心優しいチー牛のおかげで、僕の初めての配達は無事に完了することができた。
電池ないのにうっかり依頼を受けてしまう。
電池はなかったのだが、坂の上に配達していたので、帰りは坂道を下るだけで電池の力は不要だった。
電池のなくなった電動自転車って、理由もなく突然冷たくなる彼女みたい。
少し心も折れていたので「1軒運んでみたし、電池もないので今日はもう帰ろう」という気持ちだったのだが、ここであの音が鳴り出してしまう。
♪ティロリロリリ〜ティロリロリリ〜、
ここでポケットからスマホを取り出そうとした時に、うっかり親指が依頼を受けるボタンを押してしまっていたのだ。もうすでに時刻は0時前。ギアを一番軽くして、理由もなく突然冷たくなった彼女のペダルを漕ぎながら、僕は牛丼をピックアップしに向かった。店内にはお客さんがおらず、店員1名だけだった。店員から牛丼の特盛だか大盛を受け取り、アプリのピックアップ完了ボタンを押す。すると、店舗から300m先のマンションだった。
「いやいや、歩けや!歩いて自分で買いに行けや!」
そんなことも頭をよぎったが、余程忙しい方なのだろうと信じて、歩いても行けるような距離を理由もなく突然冷たくなった彼女を連れて、向かうことにした。マンションなので、入館のインターフォンで番号を押す。すると、男性の声で「ご苦労様です、お二階へどうぞ〜」と優しい声で伝えてくれた。二階へあがり、ドア前のインターフォンを押し、中から人が出てくる。
またまたチー牛だった。
声からして、けっこう爽やかなお兄さんを想像していたんだけどな。ちょっと裏切られた気分で、僕はアプリの配達完了ボタンをスワイプし、オフラインボタンを押した。
※オフラインボタンを押すと、♪チュ・ポーン、という音が出ます。
重い自転車を漕いで家路に着いてから、アプリを立ち上げて売上などを確認してみると、なんと2人目のチー牛からチップが払われていた。
こうして、僕のウーバーイーツ配達の初日が終わったのだ。
初日の要点は以下。
・チー牛は優しい
・チー牛を大切に
・電動チャリで、むやみにグルグルしない
・電池がなくなったら帰る
ウーバーイーツの配達は、何気に人間模様がおもしろい。なぜ、今日このタイミングでこの人は牛丼を頼んでいるのだろうとか、そもそもなんでこんな坂の上に住んでいるんだろうとか。
そんなウーバーイーツの配達を通して、考えたことや感じたことを書いてきます。
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