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ファントム電源

規格

IEC 61938またはJEITA RC-8162で規定されています。
詳細を知りたい方はそちらを参照してください。

電圧

ファントム電源は、
48V、24V、12Vの3種類のみです。
その他の電圧のものはありません。

現実ではたまに中途半端な電圧の製品を見かけますが、
規格を守ってない製品ということです。

精度としては、
48Vは±4V
24Vは±4V
12Vは±1V
におさまる必要があります。

供給抵抗

48Vなら6.8kΩ
24Vなら1.2kΩ
12Vなら680Ω
を使います。

精度は±10%です。
なおそれぞれは0.4%以内となるように
選別する必要があります。

いい加減な供給抵抗を使っても
開放だと電圧は正しく出ているように見えますが、
マイクを繋ぐと電流が足らず、
正常に動作しない場合があるため、注意してください。
供給抵抗は軽視される傾向があるため、
ユーザー側も騙されないように意識してください。

電流

供給電流は、
48Vと24Vは10mA、
12Vは15mA出るようにと決められています。

マイク側は逆にこれ以内におさめるように
設計する必要があります。

供給回路

抵抗で分配するものと、
トランスで分配するものがあります。
これは規格を見てもらった方がわかりやすいかと思います。

AB給電

ファントム電源の紛らわしいものに
AB給電(ABファントム)というものがあります。
実際の製品では私は見たことがないですが、
2番-3番間で電圧を与えるので、
混在すると故障の可能性があり、
やっかいなものです。
ほとんどないとは思いますが、
ファントム電源スイッチに「AB」と書かれていたら、
注意してください。

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