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軽いボイスコイルと重いボイスコイル

軽いボイスコイルのメリット

・音波へのレスポンスが速い
・振動雑音が少ない
・ハムノイズに強い

重いボイスコイルのメリット

・低域が伸ばしやすい
・感度が高い

補足

もちろん上記性能は他の要素でも大きく変わるので、
あくまでもボイスコイル部のみでの比較です。

ちなみにここでは単純化のため、
軽い/重いは、巻数が少ない/多いとイコールだと仮定しています。
現実的には線材が異なれば
質量が異なることも考慮する必要があります。

おまけの話

横浜マイクロホンでは、
極力軽いボイスコイルとなるように設計しています。
その理由は、低域や感度は他の部分でも補えますが、
レスポンスの速さというのは、
他の部分では補えないものだからです。

ボイスコイルがダイヤフラムに対して錘になってしまう以上、
ボイスコイルを軽くする以外にないと考えています。
慣性の法則には逆らえないのです。

スピーカーやヘッドホンでモニタリングしながら、
レスポンスの遅いマイクで歌う(喋る)と、
自分の口が回っていないような感覚になり、
非常に歌いづらい(喋りづらい)です。

音波へのレスポンスの速さというのは、
とても大切なことだと私は考えています。

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