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サービス終了を迎えたLove Live! School Idle Festivalで人生について考えてみた
Love Live! School Idle Festival(以下、スクフェス)が先日、2023年3月31日をもってサービス終了を迎えた。自分がスクフェスと出会ったのは、2014年。たしか大学院の2年の時、就活もひと段落して暇だった夏前だったと思う。まとめサイトでラブライブのSSを読んで、へーそんなキャラがいるのかーと興味を持ったのと、当時の研究室で他にもスクフェスをやってる後輩がいた、というのが合わさった結果だった。はず。
そこから9年に渡るシャンシャンの人生が始まるわけだが、毎日貯まるログインボーナスとか、時間で回復する消費した体力とか、毎月5日~15日と20日~末日に開催されるイベントとか、そういうの縛りのおかげでいかに時間的にアイテム獲得的に効率よくスクフェスやるにはどうすればいいかみたいなことを常に頭の片隅で考えながら生きてきた。そんなスクフェスとの約10年の生活の中で、特に印象に残ってるスクフェスエピソードは5つくらいある。
・国際学会に行った際の帰りの飛行機、搭乗前に最後の1回!と思ってシャンシャンしてたら搭乗ゲート終了ギリギリになってしまってドバイの空港をダッシュしたこと
・当時付き合ってた台湾の彼女にシャンシャンを見せてあげて、「そんなに真剣な顔してるの初めて見た」と言われたこと
・オーストラリアの税関で友人が捕まった時に一緒にいた自分もカバンの中身見せろ、カメラのデータ見せろ、iPadのデータ見せろとなってスクフェスのスクショが大量に出てきたときに「お前オーストラリアまで来て何やってんだ…」的なことを言われたこと
・新人研修中の休み時間にイベント走るためトイレでシャンシャンして時間ギリギリに戻ってきたんだけど、タッチの差で間に合わなかった女の子がめちゃくちゃ怒られてたこと
・顧客との打ち合わせ時間まで少し時間が空いてたので、ビルの1Fにあるサンマルクカフェで片手間にメールチェックしながらシャンシャンしてたら隣の老夫婦に「テレワークなんてサボってるやつらばかりだ」みたいなことを言われたこと
流行りの骨伝導ワイヤレスイヤホン(Shokz OpenMove)を付けてシャンシャンやってみたら遅延がひどくて全然スコアが伸びなかったのもいい思い出。
そんなスクフェスで人生について考えるに至ったのは、サービス終了のお知らせが来た1月31日から終了までの余命2か月の間。効率厨が貯めに貯めた部員やアイテム、具体的には以下たちを消費していく日々が始まった。
・ボックスに入れっぱなしのR、SR、SSR、UR部員
・スキル上げ用R、SR、SSR、UR部員
・各種勧誘チケット
・ラブカストーン
・未読ストーリー
・etc
この消費が結構本当にマジで苦痛だった。
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いや、待て、と。苦痛ならやめればいいじゃん、と。そうなんだけど、そうなんだけど、違う。せっかく貯めたんだからもったいないからちゃんと使って昇華させてあげたいんだ!と。このアイテム消費もいかに効率がいいかを考えながらやったりした。効率に囚われて、楽しめなくなってるなんとも不思議な日々。毎晩寝る前に残アイテム数をサービス残り日数で割って、1日どれくらい消費しなきゃいけないか、今日どれくらい消費しておくと後が楽かを考えながら消費していった。そうして迎えたサービス終了前日、3月30日時点で残69,220,056G、ラブカス2,029個。未取得UR部員、50超。どうしてこうなった。
ラブカス、もっと使いどころあっただろ…と項垂れる。上の悪循環の図に書けなかったけど、部員を勧誘して覚醒させてももうボックスがパンパンで控え室に預けることもできず、かといって退部させるわけにもいかず(もうサービス終了するのにね)、延々とプレゼントボックスに貯まり続けるだけのUR部員たちを引くためだけの200連ガチャを回した。スキルアップ部員もたくさん余らせたまま消滅させてしまった。なんて無駄なんだ。欲しいガチャイベントの時に引かないで/引けないで、最後の最後にここまで残して終えるなんて。
そう、人生もこうして終わるんじゃないかと焦った。こうして終わるのはとても悲しいことなんじゃないかと気付いた。20代、30代と働いて、やれインフレだ。あれがたけぇ。これがたけぇ。旅行に行ってもケチる。ミニマムのプランを選択をする。ビビッと来たお土産は手が出ない。しかし1年を通して貯金は微増している。悦に入る。これを繰り返し、やれ家を買う、車を買う、子供が、学校が、塾が、受験が。そして目減りしながらもゼロにはならない口座残高を抱えながら40代、50代が過ぎ、やっと自分で少し自由にできるお金があるかな?と思っていたら、今度はそれを使う体力もモチベーションも共有する相手(≠パートナー。=友達)がいないかもしれない。これまでに比べて減った収入を見て貯金を食いつぶさないようにと慎ましくなるかもしれない。
人はいつ金を使うんだ?
もう一度言う。
サービス終了の前日、ラブカス―トンは2,029個あった。
これに尽きる。お金なんて本当は価値はないのにね。得られる経験、見れる景色、購入したことによって上がるQoLを大事にしていきたい。10年使っているMacbookが重すぎて全然捗らないからMacbookを使わなくなった人を知ってる。買いなおせ、と。そう人には言えるけど、自分はどれだけ出来ているだろうか。減価償却、しっかり日常の中でも考えたい。
スクフェス。長年に渡って楽しませてくれてありがとう。
通算ログイン2696日(中抜け期間が1年半くらいあった)。
Rank.1006。トータル課金額、3万円弱。
総プレイ時間、考えたくもない。
スクフェス2へのデータ引継ぎ、やり忘れた()
以下、9年の集大成
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