Jヴィレッジってどんなとこ?
こんにちは。内田です。
皆さんは、Jヴィレッジと聞いてどのようなイメージを持ちますか?
「サッカーの日本代表や海外のチームが利用できる施設」「トップアスリートだけが利用できる施設」などサッカーやスポーツ、それもごく一部の方しか利用できないイメージをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
Jヴィレッジの歴史
Jヴィレッジは、1997年に開設されてから、FIFAワールドカップ2002ではアルゼンチン代表が、FIFAワールドカップ2006では日本代表がトレーニングキャンプを行いました。その他、女子日本代表なでしこジャパンや年代別の日本代表のトレーニングキャンプ、全日本少年サッカー大会も行われてきました。Jヴィレッジは、国内有数のナショナルトレーニングセンターとして、日本サッカーの発展に大きく貢献してきました。
しかし、2011年3月11日を機に、Jヴィレッジは大きくその姿を変えます。東日本大震災および原子力発電所事故により、Jヴィレッジは、事故収束の為の対応拠点となり、営業休止を余儀なくされました。ピッチの天然芝は刈り取られ、砂利の駐車場に。事故収束の拠点として前線基地となり、原発事故の収束と復興を支えました。写真でもその当時の様子を振り返ることが出来ますが、その変わり果てた姿に僕自身も胸が締め付けられる思いでした。人が生きていく為に、サッカーが必要かそうでないのか。この震災や新型コロナウイルス感染症の経験を通して、僕たちはサッカーやスポーツの持つ価値や意義を考える機会となりました。
約7年の歳月が経過した事故収束後、多くの方のご支援、ご協力により、Jヴィレッジは「復興のシンボル」として再生し、更なる魅力を加えた施設として2019年4月グランドオープンしました。グランドオープンに先立ち、2018年7月、再始動記念試合が行われました。震災発生時刻で停止していたスタジアムの時計は、試合開始のホイッスルとともに再び時を刻み始めました。
どんな人が利用できる施設?
ここまで読んでみて、「やはりトップアスリートや選ばれた人しか利用できない施設なんだ」と思った方。大丈夫です。
実は一般の方もご利用いただけます。
施設の充実さゆえにどうしてもアスリートの方限定でしか利用できないイメージがあるかもしれませんが、最近ではワーケーションや修学旅行、企業研修などでご利用いただく方々が増えてきているそうです。今回は一般の方でも楽しめるJヴィレッジの魅力を一部ですが、皆さんにお伝えできればと思います。
Jヴィレッジ駅
これまで、Jヴィレッジへのアクセスはバスを利用することが一般的でした。しかし、Jヴィレッジの再始動に合わせて、2019年4月20日に「Jヴィレッジ駅」として開業されました。ホテルのフロントまで徒歩で約10分と大幅に利便性が向上しました。
エントランス
エントランスに到着。Jヴィレッジは、センターハウス、サウスウィング、ノースウィング、アネックスと呼ばれる4棟に分かれています。
エントランス前のロータリー付近では、自動で草刈りをしてくれる「芝刈りロボット」がお出迎えしてくれます。
ロビーでは早速従業員の方...........ではなくペッパー君が対応してくれました。「あいかわらず暇そうですね。」と言われたクラブスタッフもいたみたいです。フロントでは従業員の方が親切に対応してくれました。何かお困りごとがあればフロントで相談してみてください。少しお時間ある方は、ペッパー君に相談してみてください。
小学生の頃、僕たちにとってJヴィレッジは憧れの場所でした。ナショナルトレセンや各年代の代表がトレーニングを行う場所として、ここに行くことが目標の一つでもありました。僕個人としてはこの場所に戻ってこれたことがものすごく感慨深いです。ある若手選手に話を聞いてみると、「Jヴィレッジに来るのは、今回が初めてです。」という選手がいました。当たり前にサッカーができる環境があった時代から、様々な出来事があり、活動できない時期もありながら、また再始動したJヴィレッジ。昔と同じようにこの場所を目指す子供たちが増えることを心から願っています。
正面ロビーには、日本代表として活躍した選手の手形や足型が飾られています。皆さんも実際に自分の手足と合わせて楽しんでください。
今回の横浜FCキャンプ(2021年7月17日~22日まで)と同タイミングでエリートプログラムU-13に参加していた横浜FCジュニアユースの四日裕歩選手が、トップチームの齋藤功佑選手、前嶋洋太選手と交流会を実施。充実した施設を持ち、同時に多くのプログラムを実施できるJヴィレッジだからこそ実現できた企画でした。
アネックス
今回僕たちが宿泊したのはアネックス。ワーケーションにも最適なシングルルームとなっています。8階に併設されている展望風呂からはピッチ越しに海を眺めることができます。一日の疲れを癒すも良し、日の出を眺めながら気分をリフレッシュするのも良し。皆さんの心と体を休めるひとときをお過ごしください。ノースウィングにも大、小浴場が完備されています。
J-VILLAGE STREET
ノースウィング1階にある「J-VILLAGE STREET」。Jヴィレッジの歴史や日本代表のユニフォームなどが展示されています。震災直後のJヴィレッジの様子も写真に収められています。
マメ知識①
皆さんは、Jヴィレッジの名付け親がどなたかご存知でしょうか。実はイングランドの伝説的な選手、ボビー・チャールトン氏なんです。かつてマンチェスターユナイテッドなどで活躍をしたスター選手で、イングランド史上最高の選手とも言われています。
「スポーツを愛する多くの人々がここに集い、語らう場所になったらいい」という願いを込めて、「J-VILLAGE」と命名しました。
全天候型練習場
全天候型練習場は、サッカーピッチ1面ほどの広さがあり、サッカーはもちろんのこと、ラグビーやアメフトなどドームならではの特性を活かしていろいろなスポーツが行われています。また、スポーツに限らず4,000人収容が可能な会場として、コンサートやイベントも開催されています。
ワークショップや企業研修も!
センターハウスには、コンベイションホールやパシフィックホールをはじめ、使用用途によって選択できる研修室も用意されています。近年では、ビジネスやツーリズム利用者に加え、修学旅行や企業研修、ワークショップなど幅広い層からの様々なニーズにお応えしています。和室もあるので、茶道や華道の教室など開催してみてはいかがでしょうか!?
レストラン、カフェもあります。
安心してください。レストラン、カフェも3か所あります。
①レストラン「アルパインローズ」では洋食や和食をその日の気分に合わせて堪能いただけます。(写真撮影し忘れてしまいました💦。お味は保証いたします。)
②カフェテリア「HALF TIME」では、ピッチを眺めながら、仲間との楽しい食事の時間をお楽しみいただけます。
③ほっと一息入れたいあなたには、カフェ「Amazon」がお薦めです。ちなみにお店の名前は、アメィゾンです☕見晴らしの良いテラス席がお薦めです。
コンビニエンスストア
ショップでは、食料品やドリンクなどに加え、オリジナルグッズや福島県の名産品やお土産など充実した品揃えとなっています。合宿などの必需品である洗剤なども販売されているので、忘れた方にも一安心です。
コインランドリー
しっかり完備されています。ちょっとした洗濯物から長期滞在の方まで用途にあわせてご利用いただけます。
マメ知識②
5,000人収容の「Jヴィレッジスタジアム」は、ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の最終回の舞台になりました。人気ドラマにも一役買っていたんです。
フィットネスハウス
フィットネスやプールも充実しています。ミストサウナやジャグジーで贅沢な時間を。仕事の合間や仕事終わりに汗を流すのも気持ちいいですよね!
蹴球神社
センターハウス4階には神社が。その名も「蹴球神社」⚽こちらで大好きなチームの勝利を神様にお祈りができます。自動センサーでおみくじもひけます。願いを絵馬に残すのも素敵ですね。
終わりに
ここまでJヴィレッジの様々な魅力をみなさんにお伝えしてきました。しかし今回紹介できたのは、本当に一部分にしかすぎません!目的や用途によって、自分なりのプランや過ごし方を考えてみるのも楽しみの一つだと思います。
これからもサッカーを愛する方々の「サッカーの聖地」として、地域の方から国外の方までJヴィレッジを通じて交流が生まれることを期待し、ビジネスやツーリズム、ワーケーションなど新しい時代のスタイルに合わせた活用方法や楽しみ方で、日常を楽しむ方々にも愛される恒久的な地域振興の場として貢献してくれる施設であり続けてくれることを心から願っています。皆さんも夏休みは、Jヴィレッジへ遊びに行ってみてはいかがでしょうか!?