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初冬の房総半島 亀山湖. 遅い紅葉をSUPの上から愛でる

君津市の亀山湖に、遅い紅葉を眺めに行く。

亀山湖は千葉県で最初に建造され、圏内最大の総貯水容量をほこるダム湖。横浜からは車で1時間少し、渋滞が無ければあっという間。アクアラインを渡るとガラッと風景が変わるのが面白いなぁといつも思います。山を一つ越えた市原には「いちはらアート×ミックス」や「いちご狩り」で何度か行ったことがあるものの、久留里や君津は幼少期以来(だと思う)。以前に市原で野生のイノシシを見たことがあるけれど、今日も亀山湖に行く道すがら野生の猿がいたそう(僕は見られなかった)。


■水面に浮かぶ鳥居を目指す

笹地区湖畔公園」からエントリー。駐車スペースも数台あり、エントリーしやすく整備されています。この日は他にもカヤックやmegaSUPを楽しむ方がいらっしゃった。

この日の気温は8℃くらい。それまでが暖かったせいもあり、紅葉はちょっとぼんやり気味。まずは、湖中央にある亀山湖のシンボルである水上に浮かぶ鳥居を目指して漕ぎ出す。

1.5kmくらい漕ぐと、湖中央にあるシンボルの亀山水天宮の鳥居へ。厳島神社のように、鳥居の水面をSUPでくぐれるのが楽しい。潮の満ち引きのタイミングに左右されずに、くぐることが出来るのも良いところ。

■湖を進む

沢がいくつも分かれていて、辿っていくことで探検気分が味わえる。いちはらアート×ミックス2015で「かつて集落があった湖底から上を見上げたとしたら、水面の飛行機は本物の飛行機が空を飛んでいるように見えるはず」というコンセプトの作品が高滝湖にあったが、亀山湖に纏わる様々なその土地のストーリーもあったはず。

地層がむき出しの部分があり、土地の歴史を感じさせる。

湖にかかる赤い橋(豊田大橋という名前らしい)と、赤く色づいた葉を愛でながらさらに奥へ。

遠くから見ると緑色の空間がある。囲いで藻を集めている。釣りを楽しむ方が多いので、魚が隠れるために作っているのかもしれない。

湖には紅葉を愛でるための貸しボート屋さんが何件もあるようで、水上を進む不思議な乗り物(笑)にカメラを向けられることも多い。

水上でちょっと休憩。こういう時間も実に楽しいもの。

押切沢の滝を探して奥へ

最後に、湖に注ぐ滝を探しにいく。水上の鳥居の近くの沢を進む...ということは分かっていたが、いくつか沢があって少し迷ってしまう。

湖面をウロウロしながら滝を探す。進んでいるうちに、水が流れる音が。沢を進んでいくと人工物が一切なく、常緑樹と紅葉のコントラストが素晴らしい。

調べてみると「押切沢の滝」という名前があるそう。マイナスイオン溢れるリラックスが出来る本当に良い空間。迷った分だけ、たどり着いた時は嬉しさもひとしお。最後に美しい滝を満喫できて楽しいパドルとなった。また新緑の季節に訪れたい場所。

■今日のコース

約12kmのパドル。風もそれほどなくて何より。

■後書き

亀山湖の最寄駅は久留里線の上総亀山駅。久留里って昔から君津市だったのかなぁと調べてみた。昭和29年に久留里町・松丘村・亀山村が合併し「上総町」に、昭和45年にはその「上総町」も小糸町・清和村・小櫃村とともに「君津町」に吸収合併、その後市制施行に伴い君津市になったそう。君津も市原同様、海から内陸部まで広いのが特徴のよう。



"ヨコハマ良いよなあ"、"SUPやってみたいなあ"と感じていただけたら嬉しいです。いろいろありますが、みなさまにとっての毎日が「タフで優しい」時間でありますように。