SUPで冬の金沢八景から宮川を巡る(後)
(前編から続きます)
◾️周辺散策 手子神社とかわづの天丼
上陸して少し散策をします。上陸地点からほど近い、銀杏が見ごろの手子神社へ。
案内板によると、応仁の乱のころ金沢八景の瀬戸神社の分室として建立されたとのこと。こじんまりしていて、参道を登る感じがなかなか趣きがあります。ご近所の方も参拝に見えていましたから、地域からも愛されていることがよくわかります。
ランチは、近くの「かわづ」さんでキス天丼をいただきます。
なんとこのボリュームで600円。店内には近くにある関東学院大学のラグビー部の寄せ書きがあります。こういう学生街の食堂は久しぶり。雰囲気があってなかなかいいですね。
◾️引き潮に乗って
少し休憩して、海の公園まで戻っていきます。
宮川の川沿いには桜の木がたくさん。近くには金沢中学があり、部活動終わりの中学生からも「がんばれー」とエールが。まぁ、そこまで頑張ることはないんですが、手を振って応えます。
帰りは引き潮にも乗りスイスイと。
午後になって陽射しが出るにしたがい、暖かくなり助かります。
係留用の杭にサギが止まっていましたが、カメラを構えたら飛んで行ってしまいました。
◾️平潟湾 観光地としての歴史
平潟湾にかかる夕照橋の意匠が面白いなぁと思って帰宅後に調べたら、昔の燈明台を模した橋のデザインのようです。夕照橋の名前は、金沢八景を画いた初代歌川広重の「野島夕照」(のじまのせきしょう)に因んだもの。昭和19年に橋がかかるまでは渡し舟があったそうだ。浮世絵になったり、渡し舟があったりと、風光明媚な観光地ならではの歴史があっていろいろと面白い。
◾️向かい風とうねりの中を戻る
野島公園の脇まで来ると、強い向かい風でかなり力が必要です。
海に出るとまた強いのうねり。普段から逗子で練習しているメンバーはスイスイと漕いでいきます。活動フィールドが違うと言えばそれまでですが、もう少し暖かくなったら波がある場所で練習を重ねないといけないよなと痛感しました。
海の公園のビーチでゴール。帰りは引き潮に乗りスムーズに帰って来られました。
金沢湾のうねりのある波・野島公園・平潟湾・琵琶島、そして宮川から上流へと、風景の変化があるコース。土地の歴史も感じることが出来て、とても面白い時間を過ごすことができました。と同時に、風は出るものの波の影響が受けにくく、冬期もウェットレスで落水の心配もそれほどない、大岡川・みなとみらい周辺でSUPを楽しむことができる環境の素晴らしさも。
みなとみらいのSUPは今では日常の風景になってきてますが、ここまで尽力して切り開いていただいたみなさまに改めて感謝の気持ちが沸き上がったのでした。