時計について
私の時計の壊れ方は、とてもクセが強い。
かなり物持ちが良い人間に寄り添ってくれる、SEIKOをとても愛用している。
トラブルの時は銀座和光に駆け込むことが多く、毎回ちゃんとチューニングしてもらえる。
メイド・イン・ジャパン万歳である。
そんな超優秀な時計たちは、どんな壊れ方をするのか?というと…「明らかに意志を持つ」のである。
覚醒する目覚まし時計
この子がなぜそうなったのかは、直した人達も最後まで原因不明だったのだが、激務で睡眠不足が続くと、目覚まし時計の音が控えめになるのだ。
しかも、目覚ましを止めた後、ベッドの上でダラダラ30分二度寝しがちな習性を見越したのか、毎回きっかり30分遅れて鳴るようになった。
この話をしながら和光に行ったら、修理の受付の人が一瞬(え?)って顔をしながら、丁寧に調べてくれ、何度も直してくれた。
おかげさまで、無事鳴るようになったのだが、スマホのスヌーズと併用している。
生活はその当時よりだいぶ改善したが、今でも夜遅くなることもあり、あんまり続けるとまた忖度してくれるようになるのでは……と気が気でない。
どうやら、持ち主をそっと寝かせようとしてくれる「目覚まし時計の形をした屋敷しもべ妖精」として覚醒してしまった感が否めない。
心の中で、ドビーと呼ぶことにした。
ドビー、ちゃんと寝るので安心してね。
未来を刻む腕時計
月曜日にバーンアウトの話を書いた。
私もやりたい仕事&やるべき仕事に、すごく苦手な特殊な事務手続きを頻繁に煩雑に重なったら、やや精神的にヘタる。
そういう時に、明らかに少ないボリュームにも関わらずギリギリまで手をつけずに、締切寸前にアウトプットしてしまうことがある。
明らかに普段より集中に入れず、所要時間の読み違いをしているのだ。過集中も強みなのに。
これはまずいと思って10分前行動をするようになった矢先、気づいた。
おや?この腕時計、日付が明日。
締切を1日前倒して取り組めと言われるかのような壊れ方をしてしまった。
何度かリセットし、日付や時差を合わせても、うまくいかない。
電波時計なので強制受信も試みたが、我が家では合わない。
よって諦めて銀座和光に駆け込んだ。
きっと修理担当の方には「毎回変な壊れ方する人」でしかない。
結局、今回も原因は不明であった。
電波の受信は復活し、日付も元に戻った。
でも、我が家には屋敷しもべ妖精2号ができたということで、ドビー2と呼びたい。
とりあえず、ドビー2に再び未来の締切をリマインドされないよう、ちゃんと前倒してやります。