建築業界の市場リサーチ
建築家になるにあたって、最も気になるのは住宅着工戸数でしょうか。
建築設計というパイに限って考えると着工件数が多ければ多いほど、建築設計も増えることになります。
住宅着工戸数のデータと予測
1980年代から90年代まで、日本の住宅着工戸数は年間120万~170万戸とかなり高い水準で推移していた。バブル崩壊後、やや低迷し、2000年代に入っても120万戸付近をキープしていました。しかし、2007年のリーマンショックを契機に大幅に下がり始める、という状況で現在に至っているのです。
2011年の住宅着工戸数は約84万。(図表より)
日本の一級建築事務所、二級建築事務所合わせて、11,4527(平成23年、国土交通省住宅局建築指導課の資料による)なので
住宅着工戸数 ÷ 登録建築事務所数 = 7.3件
よって1つの事務所は年間に7.3件しか建てられません。
ここまでの数字はあくまで統計です。
実際はチカラのある大きな事務所に仕事は集まり、事務所が都市部なのか地方なのかにも関係するので、現状はさらに厳しいでしょう。
建築家はあくまで1つの側面
とここまでは建築設計のみのパイの話だが、僕がやりたいのはここをベースに「クリエイター」もしくは「企業家」としてパイを広げる、生み出すことを目指している。建築設計はあくまで手段であって、建物を建てるだけでは社会に対して意義を投下したことにはならない。ある種の提案や、
意味づけをしない限り、価値を出したことにはならないだろう。しかし建築業界に入ってみないことには何が既存の価値で、どこがブルーオーシャンなのかわからない。なので1つの通過点として建築家を目指すことにしている。
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