【時計じかけのオレンジ】を見て感じたこと。(一部内容にも触れます)
先日「ストーリー」についての話になって
「モノ」「商品」「映画」などに対してそこに個人の「ストーリー」があると、お気に入りになるかもしれないという話をしていました
例えば、
なんとなく立ち寄った服屋で見つけたTシャツ。
同じものでもある人にとっては、好きなイラストレーターが描いて発売することになり、買いに行くTシャツとではお気に入り度が違いますよね
そんでストーリーの話の途中に出てきた、スタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ」が気になってアマプラで見てみたのでその感想です。
✅第一印象
第一印象。「よくわかんない」
うん。とてもよくわかりません。
イカれた主人公が大変な話?
しかも「トルチョック」とか「イン・アウト」とか、この話の中だけ?の固有の言い回しが多い
キーワードとしては、
暴力、性、犯罪、悪、権力、非行、更生、人体実験、政治、群集心理、
現在からしたら仮想現実みたいな話だったな〜「こんなもんほんとにあるんか?」っていう。まぁ映画だからそもそも現実ではないけど、当時の人や、海外(どこの国の話かも僕にはわかりません)の人からしてみたら遠くない現実なのかもしれない。ほんでBGMもクラシックとかあるし、なんでかわかんないけど、異国情緒を感じた。
✅内容について
内容からはどんなことを感じたかというと、
生への根源的な恐怖が一番大きかった。生きていくのが大変な時代や、環境で殺人の前科を背負った主人公はどうすればいいのだろうか。自分の一挙手一投足が数時間後の未来を大きく変える。どんな行動が正解なのか。
まぁ主人公はダメな人間なんだけど。
腐敗した原っぱ、自分のものさしが通じないここで今なにを選び、行動し、描くのか、自分に向き合うこともなく、世界彫刻など言っている場合ではない。目の前の不条理からの脱却、損得や、自己都合で判断していく人々。
✅自分はこの映画からなにを感じたか
ひとつ言えるのは、確実に「自分の世界の外」だったということだ、自分の世界が小さく、
簡単な遊園地の中だと言うこと。
ルールが整備され、法に守られ、すぐに答えをググれる。たいていのやりたいことができて、簡単に娯楽が手に入り、弱者にも優しい
やろうと思えばたいていのことができる世の中、選択肢が多すぎて、結局最適なもの(ちょうどいい塩梅の)しか選べていない気がする。自分は、合理的でインスタントなものばかり選んでないか。
非合理的な自分の感性と向き合い磨いているか。
谷尻誠氏のマーケティング的に全く正しくないホテルの値段設定の話や、
weekly Ochiaiの「クリエイティビティをアップデートせよ」のアニマルスピリット、を思い出す
映画のテンプレ化したストーリー(実際にそうかは知らないか)などに見られる、心理を煽る恐怖、性、そして成功などのキーワードで引きつけようとするわかりやすさはなかった。
しかし、この昔の映、そして有名な監督は素晴らしいというラベルを見てるだけかもしれない。それでもこの見にくい映像や、簡単な映像手法の映画を見て、こうしてなにか文字で残そうとした理由がどこかにあるのだろう。
僕は安全な世界にまた戻る。いつかまた扉を開けるまで。
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し〜んぐいんざれい〜ん☂️
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