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ビラ配りから手紙へ

個人の価値を表出しやすい時代になりSNSが人気ですが”発信”という側面でSNSを見てるとなんの発信をしているのかわかりにくく、日記なのかブランディングをしているのか判別ができないアカウントが多いように思えました。もし自分が”発信”をするときにはどういうところに配慮しようか考えてみました。

僕はnoteをアウトプットとライティングの練習くらいの動機で書いていますのでインスタのように対話が目的ではなく、ほとんど自己満です。しかし”発信”のためであるならばどういうアカウントにして、どんな内容にし、誰に向けているのかを明確にする必要があります。今回は”誰に”の部分に注目してみます。今回はマーケティングの話です。

ニーズ、インサイト、ペルソナ

僕は現在 設計士・デザイナーとして経験を積んでいる最中でまずは提供者(自分)の価値を高めるのを第1目標としています。しかしいいものが作れても世の中の誰の目にも触れなければ、そこには交換手段としての価値はゼロです。そこでマーケティングとして誰に届けて発信するかを決めます。

・ニーズ(目的)
特定のほしいもの。優先度が高いもの。緊急性が高いもの。
関連する言葉として「ウォンツ(手段)」(ほしい、したい)があります。

ニーズにはさらに顕在ニーズと潜在ニーズに分かれます。ここの違いは階層で、目先の目的が顕在ニーズ。もう1つ先の目的が潜在ニーズです。

・インサイト
本人自身にも言語化できていない本能的な欲求。

・ペルソナ
想定する相手の詳細な像。

1つの例を挙げるならば、
【顕在ニーズ】家族が増えるので新築を設計してほしい
【潜在ニーズ】こだわりはないが、共働きの夫婦生活に合うお気にいりの一軒家に住みたい
【インサイト】ハウスメーカーだとかっこよさや耐久性を強みにしているが、ライフスタイルが別々で、子供も増え仕事の仕方も変えていくつもりなので人生トータルのことやプライベートなところまで踏み込んで生活空間を作り上げてくれる人にお願いしたい。
などです。

ここで重要なのはインサイトなどの言葉の定義を知っているかではなく具体的な例を自分の言葉で表現できるかどうか。ニーズは適合することですが、インサイトは納得だと思います。相手のポイントを探すというよりはペルソナに対する未知の欲求の後押しをしてあげることです。

カレーパンが嫌いな人に「カレーパンどうですか」と聞くのは意味がありません。誰に向けて発信していくかは差別化、焦点の明確化になります。不特定多数の人へのビラ配りをするのではなく、相手のことが想像できる人へ手紙を書くつもりで”発信”していきたいと思います。

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