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#5 “安全地帯”(コンフォート・ゾーン)を抜け出す
最初の一歩をどうやって踏み出す?
何か新しいことを始めたい。現状を変えたい。そう思い立った時、まず何をするだろうか?
去年の11月に「このままではまずい」と危機感を持った私は、まず、新しいことを始めるうえで参考になりそうな本を読むことから始めた。いきなり仕事を探し始める人もいるかと思うが、この機会に、長い目で見て何をすることが自分にとっての幸せなのか、ゼロベースで考えたかったのだ。
ところが、これがどうにも良くなかった。本を読むこと自体は参考になるんだけれど、それだけだと何も前進が感じられないし、「1日のうち、まともに会話する大人は夫だけ」という状況も変わらない。
そして…散らかった家の中が気になる。世間的には専業主婦である自分が、家をほったらかしにして何かやろうとしても、どうも気持ちがざわつくのである。で、片付けを始めたりする。さらに、キッチンに行ってお菓子をつまみ、買い物にも行かないと…なんてやっているうちに時間はあっという間に過ぎて、午後3時半になると、もう娘を保育園に迎えに行く時間である(ちなみに、デンマークではほとんどの家庭が共働きだが、お迎えのピークは午後3時半ごろで、5時きっかりに扉が閉まる)。
「なんか、今日も何もできなかったなあ」とため息をつきながら、とぼとぼと保育園に向かう日々がしばらく続いた。
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