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フェルメールもダヴィンチもすべて無料、ロンドンの美術館へ!

何もわからないまま、

ロンドンに到着して2日目の午後。

※前回の記事

この時期のロンドン、

晴れ間も少ないと聞いたが

晴天!!!

しかも、昨夜の寒さと打って変わり、

暑いくらい!!


◆13時30分 ナショナルギャラリー


数々の名画を収蔵する世界的美術館。

ロンドンの美術館のほとんどが、

誰でも無料で入場できる。

円安で旅費がかさむ中、太っ腹で嬉しい。

さっそく入場待ちの列に並ぶ。

入口から広がるスケールも大きく、

思わず歓声を上げてしまうほど。

最初に見るのは、この絵。

ハンス・ホルバインの代表作《大使たち》。

実は、ロンドンへ来る1週間前、

大塚国際美術館でこの絵を見た。

非常に惹かれる1枚だったが、

やっぱりレプリカと本物は

重厚感がまるで違う!


作者の筆遣い、息づかいが

絵を通して伝わってくる。

正面から見て、斜めから見る。

さらに、遠くから見たり、

距離や角度を変えて

じっくり鑑賞。


特にこの絵は足元の髑髏に

アナモルフォーシスが使用されているので

見応えがある。


次は、レオナルド・ダ・ヴィンチの《岩窟の聖母》へ。

もし日本でこの絵を見るならば、

とんでもない大混雑になるはずだが、

現地では、数人だけ。

これは贅沢な気分!

誰にも気兼ねすることなく、

じっくり鑑賞できるのが嬉しいところ。


日本の美術館は、狭い館内に

人がぎゅうぎゅうな上に

自由に話すこともできない。

正直、息が詰まりそうになることもある。


海外の美術館は天井も高く、

空間が広いため圧迫感がない。

みんな自由に話をしているのもいい。

撮影も自由にできるのが、

更に嬉しい。


日本では、撮影自由がほとんどない上に

仮に撮影OKでも、絵画をバックに

記念撮影するのを禁止する美術館もある。

私も一度注意されたことがある(笑)


絵画だけを撮影するのはOKなのに、

なぜ背景に入れて撮影するのはNGなのか???

少し不思議に思う。

何かとルールや規則が多い日本だが、

フリーにしている海外の美術館で、

マナーの悪い人は、めったに見かけない。


日本でも、もっと自由にお散歩するかのように

気軽に絵画鑑賞を楽しめるようになれば

もっともっと、

素晴らしいアーティストが誕生するような気がする。


あれこれ見て歩いたところで、

館内カフェで一休み。

大好きなカプチーノを頂く。

このスペースも、アートそのもので快適。

ナショナルギャラリーには、

カフェスペースが複数あるのも魅力的。


また、ロンドンには

公衆トイレがほとんどなく、

あっても有料であることが多い中、

美術館ではタダなのも、ありがたい。


一休みしたところで、鑑賞再開!

それにしても、

美術の本で見たことがある絵ばかり!

カラヴァッジョ《エマオの晩餐》

ジョルジュ・スーラ《アニエールの水浴》

ディエゴ・ベラスケス《マルタとマリアの家のキリスト》


館内には至る所に長椅子やソファーがあり、

ゆっくり見るのはもちろん、

自由にスケッチしたり

会話できる空間がある。

とても、気持ちがいい。

目に映るものすべてがアート!

天井も、床も、壁も、細部にわたり芸術作品と言える。

あっ!!フェルメール!

と思い込んでじっくり見ていたが、

実はフェルメール作品ではなかったり(笑)

似たような技法で描かれる作品を

見比べるのも面白い。

※真ん中の絵が、フェルメール《ヴァージナルの前に座る女》


そして、生きる伝説デイヴィッド・ホックニーと

彼が敬愛するルネサンス期の巨匠

ピエロ・デラ・フランチェスカの比較コーナー。

ホックニーの絵は、昨年、

日本の展覧会で見たことがある。


同じ絵であっても、

日本で見るのと、本国で見るのとでは、

印象が違って見える。

これも、実際に来てみて気づいたこと。

情報はいつでもどこでも得られる時代だが、

リアルでしか分からないこと、

感じられないことが、確かにある。

これは、お金には換えられない価値がある!!

と実感する。

老後のために・・・

と我慢に我慢を重ねて、

こういう世界を知らないまま死ぬより、

思いっきり経験にお金を使いたい。

たとえ、老後生活が苦しくなっても

この経験が豊かな人生を与えてくれるかも???

しれないから(笑)


◆15時 美術館を出る

もっともっとゆっくり、

美術館でまったり過ごしたかったが、

ロンドンでの時間も、残りわずか。

次へと移動しなければ・・・。

続きは、また次回へ。。。


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