掛川〜豊橋まで歩く(2/3) 旧東海道 静岡〜愛知
二日目 浜松〜中田島砂丘〜浜名湖
二日目。
この日は豊橋駅まで行ければ理想的(Googleマップの徒歩ルートで37キロある)、時間切れならその地点近辺の駅まででいいかなというざっくりな計画だったが、出だしから旧東海道をガン無視して浜松の南、中田島砂丘に向かった。
砂丘の写真が撮りたかったというのもあるけれども、もう一つ、別の理由もあった。大学時代に何度かここに来たことがあり、その記憶を辿りたかったからだ。
某東海地方の大学生だった僕(生まれ育ちは東京なのだけどいろいろあって地方の大学に進学したのだ)と友人らは、ある一時期、熱病にうかされるように夜中に誰かのボロい中古車に乗り合って、遠出することを繰り返していた。テレビ番組のダーツの旅にインスピレーションを得て(=パクって)、日本地図を広げてダーツを打って、そこに行く、という行為もした。ただ、それはさすがに日和って、東海・中部地方の地図を使っていたのだけれども。無意味とはいえ、そこに若さゆえの無謀さから生じる楽しさという意味はあったと思う。とりあえず先を考えずに遠くに歩いてみる、という今の行為は、当時のこの行為が原点なのかもしれない。いや、単に記憶の都合のいい解釈で違うのかもしれない。でも、とりあえず遠くに行ってみることは意味がないようである行為だと今でも思っているので多少は影響は受けているのだと思う。
中田島砂丘はよく行っていた目的地の一つだった。夜中に出発して、交代で運転しながら向かって、疲れと眠気で出発当初の高揚したテンションがすっかり消失したぐだぐだな雰囲気で到着して、缶コーヒーかなにかを飲んで一服してまた帰る。正直、長い時間をかけて移動することが目的であって、目的地自体はどうでもよいのだけど、砂丘はなぜか人を引き付けるものがあって、複数回訪れたのだった。
おまけ(感想、愚痴、スマホ写真など)
歩いた距離・時間
スズキ歴史館でのんびりしていたので昨日より控えめ。2日目で体も慣れて、昨日よりは楽だったが、とにかく暑かったなあ。日傘が欲しかったけど持ってきてなかったので、日中は日陰を探して歩いた。
スマホ写真
費用
食費は朝の松屋(道の駅でパンとスープとバナナを食べたのだが、お腹が減りすぎて二度目の朝食。長距離有酸素運動をした次の日はお腹が減るのだ)、昼のココ壱、夕食の王将、翌朝用のパンなどで3,590円。
交通費としてパーキング代と電車賃で1,030円。
日帰り温泉代で890円。
計5,245円。
感想
昔行ったことのある場所、足しげく通ったことのある場所にもう一度行くという行為について、もっと何か心に来るものがあるんじゃないかと思っていたのだけど、何の感慨も湧かなかったのが意外だった。実はそんなに思い入れはなかったのかも?とも考えるのだけど、いや、けっこう好きだったし、思い出もある。年を取ったから?
それよりも、やはり心を動かされたのは自分の知らない場所を見ることだった。知らない道を歩くのはけっこう楽しい。夕暮れの浜名湖や、橋に沈む夕陽もサプライズだった。
そう考えると、答えは、単純に行ったことがあるから、ではないかと思ったりする。何度か行った場所を再訪するよりも、知らない場所を訪れる方が発見があるし、楽しく感じるのだと思う。
三日目に続く。