受験生の親御さんへの提案・若い人ほど意識は進化しているのかもしれない
今日は、音楽や創作のことから離れて、3人の子育てをして、30年以上英語講師の仕事をしてきた(現在は休業中です)経験から、受験生の親御さんに向けてのアドバイスを書いてみます。
これまで毎年この時期になるとブログに同じことを書いてきましたが、受験のことに限らず、このような考え方をすると楽なのでは?という提案です。
私は大学卒業後3年間、公立高校の教師を務め、その後は塾、専門学校の講師、家庭教師、自営の英語教室などをしてきました。
そして大学受験生の指導をすることが多く、個別指導塾や家庭教師では、親御さんと関わることもあり、そして私自身も受験生の親であったこともあります。
今の時期、受験生は追い込みで頑張っていることと思いますが、ずっと頑張ってきた生徒さん、特に頑張ってきた期間が長い生徒さんほど(中には小学生の時からずっと…という生徒さんも)今はしんどい時期でもあります。
高3の夏休みくらいからペースを上げてきた生徒さんはここからピークに持っていきやすいのですが、ずっと頑張り続けてきた生徒さんの場合、勉強疲れに陥りがち。
今まで解けていた問題が解けない、集中出来ない、やる気がでないなどの状況になることもよくあります。
生徒さんには生徒さんに向けての言葉かけがありますが、ここでは親御さんに向けての提案となります。私の経験から出た物で、ひとつの考え方として読んでください。
まず、親御さんにこの時期出来ることがあるとしたら、
いつもと変わらず、見守る。親は普段していることをする。(仕事、家事、趣味の活動など)
健康管理に気をつけてあげる。
くらいでしょう。
過度の励まし、叱咤激励は、プレッシャーとなり逆効果にもなりかねません。
お子さんの方から相談や愚痴が出てきたら、相談に乗ったり、話を聞いてあげるのが良いと思います。
この時期、親御さんの方が心配のあまり精神的に不安定になるケースがよくあります。家事も仕事も手につかなくなり、友達との外出も出来ない…というお母さんもいました。
この時期の親としての最強のマインドは
「なるようになるから大丈夫!」です。
「合格するから大丈夫」ではなくて、どんな結果になっても、うちの子は大丈夫!と信じることです。
そして、親自身も、「子どもにどんなことがあっても大丈夫な私である」ことを信じる。
この「大丈夫」も、もし不合格でも落ち込まないから、がっかりしないから大丈夫なのではなくて、落ち込んでも、がっかりしても大丈夫。
物事はいつも進行し、展開していくので、その途中では何が良いのか、そうでないのかは分かりません。
そして、出来事に意味づけをするのは自分です。
息子が受験する年の初詣の時に息子にしたアドバイスは、「◯◯大学に合格しますように」ではなくて、「僕にとって最善な道を開いてください」とお祈りすることでした。🙏(息子が実際そうしたかどうかは不明です。)
私自身も「息子にとって最善の道を開いてくれてありがとうございます」と祈りました。
第一志望に合格したなら、それが最善。
第二志望に合格したなら、それが最善。
浪人したなら、それが最善。
浪人しないで大学には行かないことにしたなら、それが最善。
人間の頭で想像して、これがいいだろうと思うことには限界があります。人に無限の可能性があるとしたら、それは人間の頭で想像したり計算できる域を超えているので、そちらを信じるということです。
自分で出来ることはする。行動する。あとは委ねて結果をコントロールしようとしない。こうなると良い、悪いと決めつけない。いつどんな時も、自分にはまだ見えていないその先があると考える。(「本当の自分」には見えている。)
かく言う私も偉そうに書いていますが、全てそのように考えられるというわけではありませんけれど、この捉え方をするようになってから、不安や心配が激減してとても楽になりました。
そして、ここからは蛇足かもしれませんけれど…
人は生まれてくる時にその時代、時代に合った感覚のようなものを備えて生まれてくるのではないか…と思うのです。
いつの時代も子どもは親の先生なのだけれど、今のように変化が激しい時には特に、若い人ほど意識は進化していて、この時代を生き抜く感覚を備えているのだろうと私は思っています。
なので、
今時の若いもんは賢いのだ。😊と思います。
もちろん全ての若者ではなく。それは年配者でも同じことですね。
数ある捉え方のひとつとして書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。