短調でも暗くない♪ それぞれの感覚・多様な世界観
もう随分前のことですが、テレビであるパロディーソングを売りにしていたお笑い芸人さんが、自作の新曲を披露する…という場面を見ていました。
その新曲は、アップテンポのサンバ。歌詞はお笑い芸人さんらしく面白いものでしたけれど、メロディーはかなり暗い感じの曲でした。
歌い終わると、その番組のMCだった男性アナウンサーが、「面白いけど、ちょっと暗すぎない?」と感想を述べました。
すると、その芸人さんは、「何言ってるんですか⁉️めちゃくちゃ明るいじゃないですか❗️こんなに速くて楽しいサンバなのに。😠」と不本意そうに抗議して返していました。
私はそれを見ていて、もしかしてこの芸人さんの感覚は、長調・短調関係なく、「アップテンポ=明るく楽しい」となっているのではないかな…?と思ったのでした。
また、ある時、私が教えていたある塾で、大学生のバイト講師さんと女子中学生の会話が聞こえてきました。
女子中学生が「学校で長調と短調を習ったけど、違いが全然分からない」と言うのに対して、学生講師さんが、例えばあの曲は…❓この曲は…❓とJポップの短調の曲を挙げて「暗い感じがするでしょう❓」と説明していました。
けれども女子中学生は「全然暗いとは思わない」「意味分かんない😭」と困った様子でした。
その他にも、私のリアルの知り合いの人の中に、「アップテンポ=明るい」という人がいることが分かって、私の人生の中に計3人、「短調だから暗い」とは感じない感覚の人が現れたのです。
ですから、もしかしたら意外にこのような感覚の人は多いのかも…と密かに思っています。
感覚なので、人それぞれですね。
大多数の人が短調は暗くて悲しいと思っていても、そう感じない人もいるなら、それも正解なはずですよね。
別の話ですけれど、音に色がついて見えるという有名なミュージシャンの話を聞いたことがあります。
全く想像がつかないけれど、私が見ている世界とは違う世界を見ているのですね。
最近ここnoteでも、そのような感覚を持った方にお会いしました。
それで、そのミュージシャンだけが特別ではないのだと知りました。
多くの人が自分の感覚が普通で、当然、他の人たちも同じように見えたり聞こえたり感じたりしていると思っています。
この機に乗じて言わせて貰うと、実は私もちょっと人とは違う感覚を持っています。
それは、体内の気の流れを常に感じているというものです。(わっ、カミングアウト…)
人間の体内には微弱電流が流れていますが、私はいつも体の中を流れているその微弱電流を感じているのです。
ビリビリした感じとか、暖かいお湯が体内を流れているような感じとか…その時々で色々な感覚があります。
脳とか内臓にもその感覚があります。
例えばスピ界でよく言われる「感情もエネルギー。抑圧して開放されなかった感情は体内に蓄積される。」や東洋医学で言う「気の滞り」を、私は体感として知っています。
この体内エネルギーについても、たくさんの不思議体験があります。
みなさんの中にも、気づいていないだけで、何かしら独自の感覚があったり、少数派の感じ方があったりするかもしれません。
気づいていても、人に言えないということもあるかもしれません。
人間って面白いですね。
人それぞれの感覚がどんどん明るみに出たら、これまで常識とか普通と言われていたことが、実はそうではなかった…なんてこともあり得ます。
人との会話で話が噛み合わないということは良くありますが、別々のフィルターを通して別々の感覚で感じている世界観を持っている同士なら、噛み合わないのも仕方ないでしょう。
自分は「普通」の人間だと思わずに、もしかしたら「自分、超独特な世界の住人かも…」と思うと、人と無理に合わせる必要もないし、そもそも合わせるのは無理な話と割り切れるのではないでしょうか。
また、自分の世界観を他人に押し付けることも無意味とわかります。
更には、その独特さが多数派の社会常識への適応しにくさに繋がっていると、障害とされている場合もあると思います。
本当は「人として当たり前」なんて表現は通用しないかもしれません。
「人として」ではなくて、「私として」「あなたとして」。
自分の感覚の独自性を知り、受け入れて行けたら良いですね。
全く同じ感覚で生きている人は、他にはいません。
誰もが独特で、特殊で、特別、稀有な人だと思います。
それがよく言われるパズルのピースで、一つ一つの形が違うからこそ、上手くはまっているということだと思います。
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