ディマシュ、プラシド・ドミンゴと会うの巻(Oh my Goooood!)
オーマイガー、Oh my God、オーマイガー!!!
(Dimash 番外)
(2,609文字)
何が「オーマイガー!」かと言うと、昨日(12月9日)ヨーロッパのどこかで、多分ハンガリーで、プラシド・ドミンゴとディマシュが出会って話をしている動画(下に埋め込み)を見てしまったことです。
だからそれの何が「オーマイガー!」かというと、
「巨匠とディマシュが話してる、凄い!」
ということではなく、まあそれも多少ありますが、それよりも、
「自分の過去の記憶と、現在のディマシュが地続きになった!」
という驚きなのです。
★YouTube動画:『❗️BIG NEWS🎉DIMASH would work as a member of the jury together with the great Placido Domingo‼️✌️👍』
by Daididau Dimash 2023/12/09
・ディマシュ公式のIGもありますが、そちらは英語字幕が無かったので、ファンがYouTubeに投稿した英語字幕自動生成ありの動画を埋め込みます。
来年のことのようですが、ディマシュは『virtuosos_talent_show』という世界で最初のクラシックのタレント発掘TV番組(2020年~)の審査員に抜擢されたようです。
どうやら次の日にドミンゴはリハーサルをやると言っていて、これは来年1月7日に行われるこの番組のガラ・コンサートのリハーサルなのかもしれません。
このガラにディマシュが出るかどうかはまだ不明。
プラシド・ドミンゴは、20世紀後半にルチアーノ・パバロッティ、ホセ・カレーラスとともに3大テノールのひとりと言われたテノール歌手です。
1980年代、私は漫画描きのご多聞に漏れず夜型生活をしており、夜中にやっているテレビと言えば、たいてい海外の音楽やスポーツ・イベントの番組で、特によく見ていたのはF1とともにサッカー・ワールドカップでした。
1982年のWC準決勝、世紀の名勝負と言われた西ドイツ対フランスの試合を生放送で見てしまい、以後毎回ワールドカップを見るようになりました。
すると1990年度の大会の前夜祭に、3大テノールが初めて一堂に会して歌うという企画があり、その後、大会ごとにこの3人が出てきて歌うことになりました。
これが大好評だったので、3大テノールのコンサート自体も頻繁に開催されるようになり、日本でもよくTV放送されていました。
3大テノールのコンサートは、ほとんどコントのような展開の「オー・ソレ・ミオ」や、3人の性格の違うテノールを堪能出来て、それはもう楽しい舞台でした。
個人的にはドミンゴの声が一番好きでした。
他の2人に比べるとちょっとだけポップスよりの声で、実際にジョン・デンバーや松田聖子、カルロス・サンタナなどと共演するなど、オペラやクラシックからちょっと外れた方向にも活動を広げるような人でした。
また大のF1好きという人でもあって、その点でも親近感がありました。
つまり私にとってドミンゴという人は、クイーンとはまた別の次元で20世紀後半の文化イベントの記憶を繋ぐ糸のような役割をしている人なのです。
そのドミンゴが、現在私が入れ上げまくっているカザフスタン人の歌手と昨日遭遇し、しかもドミンゴのお孫さんがディマシュをYouTubeで見ていたため、ドミンゴもディマシュを知っていた、と。
ディマシュはディマシュで、5才の頃から3大テノールのカセットテープを聴いていたような子供でしたから、そりゃーもう巨匠に会って嬉しそうなことこの上ないのですが、なんかそれ以上に嬉しそうなドミンゴさん。
私にとって20世紀と21世紀を象徴する2人が握手しながら楽しそうに会話してるっていうのは、もう、驚天動地なわけです。
私の感覚では、20世紀の文化のゆるやかな衰退と、新型コロナ禍の影響もあって、途中でくっきりと断絶していた20世紀と21世紀が、実際には地続きの時間であって、音楽もまた同様に地続きで続いていて、人類はこうして続いていくのだなという新鮮な確信を、この2人の出会いからなんだか感じてしまったようです。
そして、古い記憶を持つ脳のどこかが突然刺激され、あの頃自分は確かに生きていたという実感が突然蘇るのは、なんだかとっても幸福な感覚だったのでした。
お年を召した音楽業界の方々がディマシュに会うと、みーんな彼のおじいちゃん化してしまうのも、なんだかわかりました。
みんな、私が今回感じたのと同じような感覚を持つのではないかと。
うむ、皆さん、つまり、ディマシュのファンをやるのは、ボケ防止に非常によろしいってことですぞ(笑)
(おまけ)
動画の自動日本語訳があまりにひどいので、聞き取れる分だけ空耳翻訳。
ドミンゴ、目の前の青年がディマシュだとわかって驚いて、
ド「あっ、Yeah! あのね、僕の孫が君を発見してね」
デ「ホントですか」
ド「孫はミュージシャンで、彼はまだ始めたばかりで、まだ18才だけどね、すごいんだよ(周りがドラマーですねと補足)、でね、彼がYouTubeで君を見たんだよ。それは可能なんだね、君、6オクターブあるんだろう?」
デ「僕からもお話しさせて下さい。あなたのような特別な人と会うのは僕にとってものすごく重要な事です。僕は5才の頃、あなたのコンサートの録音(たぶんカセットのこと)を持っていて、あなたのおかげで僕は音楽の道にはいったのです。」
みたいな感じかな。
以下、ドミンゴが自分の声はもうあまり出ない、(君の声の方が)良い、というようなことを言い、ディマシュがそれは信じられません、あなたは今のお歳でもなんだって可能ですよ、と言っているようです。
その後、ドミンゴが明日素晴らしいことをするんだよと言い、後ろの関係者がディマシュに、明日リハーサルを行います、明日お会いしましょう、と言っているようです。
(追記:ドミンゴはディマシュに、一緒にデュエットをしようと言っているようです。また、この場所はハンガリーの首都ブダペストにある「ハンガリー国立歌劇場」らしいです)
突然の公式動画出現だったので、ぶっつけで書いとります。
そのうち2人の会話の正確な聞き取りも出てくることを期待して……。
そして、明日も動画、投稿してくださいねディマシュ公式IG様ー!!!
(終了)