エコプロ2023『エシカル消費体験ワークショップ』イベントレポートと2024年の抱負
12月6日(水)〜8日(金)東京ビッグサイトで開催のエコプロ2023にて、エシカル消費の啓蒙・推進に取り組む消費者庁様と連携し、エシカル消費体験ワークショップを実施いたしました。
会期中の3日間、小学生~中学生を中心に多くの方へ、「日々の暮らしの中で何を選ぶのか。」「どんな視点で買い物をしたり、ものを手に入れるのか。」「エシカル消費とはなにか」について、ものつくりワークショップを通して楽しく学んでいただきました。参加者向けのアンケートでも9割以上の方に「満足!」「また参加したい!」とごご好評いただきました。
大盛況だった3つのワークショップをご紹介させていただきます。
①着物のアップサイクルワークショップ
現在、趣味なび取り組む社会貢献プロジェクト『まなびバトンプロジェクト』で連携している株式会社BuySell Technologiesの、サイズが小さすぎるなどの理由で不要になった着物から小物入れを作るアップサイクルワークショップ。日本文化に触れるとともに、おうちでも簡単に再現のできる&実用的でかわいい小物入れを作りました。
②間伐材の竹を使ったお正月飾り
間伐材の竹を使った竹灯籠まつりで使用された竹を加工して、お正月飾りを作ります。 竹の材料代を里山保全のボランティア活動をされている方の活動資金とすることで、エシカルに消費するだけでなく活動自体の支援にもつながります。
③廃材だって廃財!福島の企業から提供された廃材で作るアップサイクルアクセサリー
福島の企業6社から提供いただいた廃材を使用。ものづくりを通して廃材の可能性について考えるだけでなく、福島の現状を学ぶこともできる「復興支援&アップサイクル体験」のワークショップです。
エシカル消費体験ワークショップの在り方考察
趣味なびが初めて「SDGsを体感できるワークショップの実施をお願いします」とご依頼いただいたのは2018年でした。当時「SDGs」の認知度はわずか14.8%。それから5年が経ち、その認知度は大幅に上昇し91.6%となりました。「SDGs」が誰もが知る言葉となった一方で、「理解」までとの乖離があるというデータも出ています。「気候変動対策」については認知度(81.3%)・理解度(18.3%)、消費者庁が啓蒙を推進する「食品ロス」についても認知度(92.6%)・理解度(35.9%)となっています。
[電通第6回「SDGsに関する生活者調査」より]
このギャップを埋める一助となることが重要と考えているので、我々が提供するエシカルワークショップを提供する際は、「知る=認知を高める」にとどまらず、「理解し、実践にうつせる」というところまでを意識して設計するようにしています。
今後趣味なびエシカル消費推進部として展開したいこととしては、全国16000のお教室ネットワークを活かして、その地域その地域の人に合わせたイベントを増やしていきたいと考えています。
イベントをきっかけとして人と人とのつながりが生まれ、地域コミュニケーションが活性化すること、人・もの・お金の循環が地域に生まれることに貢献したい。そのなかの重要で当たり前のキーワード・価値観として「エシカル消費」を根付かせていくことが、今後社会に求められているのではないかな、と思っています。
草の根からエシカル消費を当たり前に。
趣味なびエシカル消費推進部を発足した初心に立ち返り、全国の先生方と連携してその地域その地域に溶け込む形のエシカル消費・循環を広めていくことを2024年の抱負とさせていただきます!