開催報告【定例会】オシャレ好きのための知っておくべきファッションの闇基礎講座
10月26日に実施した趣味なびエシカル消費推進部定例会の開催報告です。日々の暮らしを見直すきっかけを提供することで、お教室でのレッスンやワークショップの気付きになればと、前回開催の8月は「食」、今回は「衣」をテーマとしました。
ファッション・買い物好き(私)による、ファッション好きのための、今知っておくべきファッションの闇基礎講座です。ファッション好きだからこそ、知らなかったでは済まない、済ませたくない闇を知る会です。
我々のメンバーであるお教室の先生方は、生徒さんや、企業様など、人前に立つことが多いので、「ブランディング」と言う視点でも、お洋服・ファッションをとても重要視しています。
また、メラビアンの法則にあるように、初めてあった人の第一印象は3秒で決まっていると言われています。その印象判断のほとんどが視覚、見た目の印象で判断されます。次いで聴覚、つまり「声の印象」で判断されているといわれています。
視覚情報の要素としては「表情」が大事と言われていたのですが、このコロナ禍のマスク生活で表情が読み取れないし、声も聞き取りづらい今、表情以上に、面積の一番多く占める「服装」で判断されるようになりました。
だからこそ、いま、改めて、世界的に叫ばれているファッション業界の課題をしっかりと知るところから始めたいと思い、このテーマを選びました。
ファッション業界の闇を知ろう
大きく①原料・製造・販売面の課題 ②消費者の課題 ③原因・対策 に分けて、現代社会の課題を整理するとともに、私たちがこれからどうすべきかを考えました。
①については、動物からの搾取、環境からの搾取、労働者からの搾取と言う視点で課題を整理して伝達しました。かなりつっこんだ(特に動物からの搾取について)内容にしたので、「衝撃を受けた」「ふかふかモコモコでかわいいアンゴラが、そんな残酷な採取をされていただなんて・・・」といった声を多数いただきました。
動物からの搾取、環境からの搾取、労働者からの搾取と、ファッション業界の闇を整理し「わたし達はこれからの時代何を選べばいいの?」と考えを巡らせました。
その問いの答えは、
「どんな素材でどのように作っても、現状のシステム、価値観を変えない限り同じ。」
極論「なにも買わない」ことが一番地球のためにはいいのだと思います。でも、私もですが仕事の際や、人前に出る際にへたってしまった服を着るわけにもいかないですし、そもそもファッション好きにはそんなの耐えられないですよね。
いまの時代のおしゃれな人ってどんな人?
エシカル消費推進部メンバーのファッションの専門家岩井ますみ先生に、ファッションのプロが思う、今の時代のオシャレな人ってどんなひと?という質問をさせていただきました。
「どんなときも似合っている=その人らしい服を着ている人」
かつてはバブル期を筆頭に、たくさんの服を、その日の気分で、色々な雰囲気を楽しんでいる人がおしゃれとされた時代もありました。時代と、価値観の変化を経て、今はいかに少ないお洋服で着まわすか、いかに厳選されたお洋服で「いつも自分らしい服装でいられるか」がおしゃれの本筋と考える人が増えているということです。特にコロナ禍の自粛生活もひとつの引き金となって、バブルを謳歌された方々からも「クローゼットの断捨離講座」がたいへん人気になってきているそうです。
アクション宣言
ファッション業界の闇、今どきのオシャレな人って?と考えてきて、結局今日から何をするか。アクションに移します。
・自分を知ろう
まず自分が似合う色、骨格、似合う形やイメージをご存じですが?自分を知ることで無駄な迷いや買い物が格段に減ります。今までどんな買い物で失敗してきたか、逆に気に入ってき続けている洋服の共通点がなにかを整理することも大事です。
・なりたい自分のイメージを明確に持とう
ファッションは自己表現。どんな自分になりたいか。どんな自分を魅せたいか。そのイメージを明確に持ちましょう。年を重ねてくると、今まで似合っていたはずのものが似合わなくなる瞬間があります。そんな時は、改めて「ブランディング」と言う視点で見直すことで、おしゃれ迷子による無駄買いを防ぐことができます。
・マイルールを持とう
買い物をするときのルールを定めることで、無駄買いが減るだけでなく、迷うことが減ります。私も実践していますが、「ネットショッピング中でカートに入れてすぐに購入するのではなく必ず一晩寝かせる」という声を多く聞きました。一晩経つとすごく欲しかったものが意外と「買うほどほしくもないな」ということってありますよね。
ファッションの闇。その闇に自分も加担してしまっているという事実を受け止め、ライフスタイル・意識・選択すべてを出来るところから変えていく。そんなきっかけにこの講座がなっていればいいなと思います。